ハロウィンだから渋谷にバイクで行く意味がわからないのはオジサンだから?

昨年までハロウィンといえば渋谷がコスプレした若者で溢れかえり、何かと問題を起こしてはニュースやSNSで取り上げられているイメージがあったし、関西だとユニバに行くのが若者のイベントだと思っていた。しかしバイクにリターンした2023年は少し違う。

リターンするまでそんなこと考えたこともなかったが、コスプレしてバイクに乗るのが若い世代のライダーでは流行っているようだ。もちろんコスプレしてバイクに乗る中年ライダーもいるだろうが。

そんな中、歩行者でごったがえし大渋滞が予想される問題の渋谷にコスプレしてバイクで行くライダーがいるというのだから信じられない。

僕からするとバイクは気持ちよく快走路を走り、流れる景色や風、匂いを感じるのが醍醐味だと思っている。もちろんバイクには人それぞれの楽しみ方があるので否定はしないが、なぜ?わざわざハロウィンに普段より渋滞だらけで人ゴミが容易に予想される渋谷にバイクで行くのか理解が追いつかない。

全く僕の趣味ではないが、仲間とコスプレしてバイクでツーリングするのも楽しいだろう。バイクを楽しむのに決まりはないから大いに結構だ。でもそれは快走路を走ってこそではないのか?と思ってしまう。

少し僕なりに、渋ハロにコスプレしてバイクで行くライダーの心境を考察してみたが、そんなに真剣に考える必要もないぐらいあっさりと分かりやすいものだという答えに辿り着いた。

目次

自己顕示欲と承認欲求を満たしたいだけ

もうこれが全てではないだろうか。とにかく人目を惹くコスプレをしてバイクで走って目立ちたいんだろう。

そして意味もなく空ぶかしをして注目を集め、目立ちたいのだろう。目立つのはいいが「うるせえな〜」とか「だっせ」とか言われている可能性があることなんて考えずに、スーパーポジティブシンキングで「かっちょええ〜」とか「うわ、コスプレすげえ〜」とか「バイクかっこいい!」とか言われていると思ってテンション爆上げだけど渋滞につかまりアイドリング走行をするという自分に酔いしれているのだと思う。

まあ、別にいい。何も悪いことはしていないし、楽しんでいるならそれでいいし、自己顕示欲と承認欲求が満たされて明日からまた仕事や学業を頑張れるなら最高だ。

カタチは違えど理解はできる

僕にもそんな時代があったのだろうかと若い頃のことを思い出してみたら、確かにあったかもしれない。カタチは違うが目立つことや、大人から見たら意味不明なことを楽しんでカッコいいと思いながらやっていた時期がそこには確かにあった。

大人になってからも自己顕示欲や承認欲求はカタチを変えて残っている。この記事だってそうだ。できれば沢山の人に読んでもらって共感して欲しいと思っている自分がいる。バイクで走っている時も服装は気にするし、他人にバイクを褒められた時なんか嬉しくてたまらない。

若くてもオジサンでも、やっていることの根本は同じなんだなと、そう思うと渋ハロにコスプレしてバイクで行くことも少しは理解できるし微笑ましく見守ってあげようという気持ちになる。

それでも理解できないことはある

2023年のハロウィンが終わってSNS上ではある事故のことが話題になっている。(僕はテレビを所有していないのでニュースで流れているかどうかは知らないが)

有名アニメの特攻服のコスプレをしたNinja250(多分)乗りのライダーがウイリーをして前方のタクシーに衝突した事故だ。SNSで動画を見る限りではライダーは中国人っぽいが、日本人だろうが中国人だろうが外国人だろうがやっていいことと悪いことに国籍は関係ない。

マナーや交通ルールを守って楽しむ分には全くもって問題ないし、前章でも「理解できる」と締めていたが、これだけは理解できない。多少の空ぶかしなんて可愛いものだが、事故はダメだ。しかも運悪く事故した、とかではなくライダーが普通に走っていれば起きなかった事故だ。

SNSでは「その距離でウイリーする?」とか騒がれているが、僕の見解は違っていて、単なる運転技術の不足による操作ミスではないかと思っている。もしかしたら免許取り立てか無免許もあり得るんじゃないだろうか。

例えばこうだ。空ぶかしして注目を集めようと思ったのはいいが、スロットルを回した時にクラッチが繋がってしまい急加速した車体がウイリーしてしまった。思いがけずウイリーしたら上体が後方に引っ張られ、腕も突っ張るように伸びてしまいスロットルを戻せずフロントは浮いているためフロントブレーキは効かない。恐怖心から両足で車体を支えようと足を離してしまったためリアブレーキも踏めずにそのままタクシーへ激突。

あくまでも僕の推測の範囲内だが、とにかく運転技術が不足していたことは間違いない。

ライダーは褒められたいし認められたい生き物

賛否両論あるかもしれないが、全てのライダーは自覚がなくても心のどこかで少なからず自己顕示欲と承認欲求があると思っている。目立ちたい、とはまた意味合いが違うかもしれないが、自分のバイクを褒められたいし、ジャケットや装備を自慢したいし、カスタムを披露したいし、ライテクを認められたいと思っているのではないだろうか。

無いとは言わせない。僕はある。自分のバイクをカッコいいと言って欲しいし、服装もオシャレだねと言って欲しいし、走るの上手いねと言ってほしい。実際がどうかはわからないが、そう言われると嫌なことなんて何一つなく嬉しい感情しかない。

だから渋ハロにコスプレしてバイクで行くのもいい。今なら気持ちはわかる。でも他人にバイクで迷惑をかけるような行為はして欲しくない。そのせいでまたライダーの肩身が狭くなってしまう。

ライダーは昔から肩身が狭い。だからこそ、気持ちよく正々堂々と楽しんで走って欲しいし、僕ももう一度自分に言い聞かしてこれからもバイクで走り続け、楽しみたいと思う。

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この記事を書いた人

本メディアの運営者。久しぶりにバイクに乗るために、古物商許可を取得しバイクオークションを始める。兵庫県在住、猫2匹と暮らすリターンライダー。愛車はCB400SF NC31 Version-S→CBR954RR(現在)
バイカーの皆様にとって楽しく役に立つメディアを目指し現在奮闘中。

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