皆さん、明けましておめでとうございます! 今日もツーリング楽しんでいらっしゃいますか?
今年のツーリング初めは栃木県にあるライダーのメッカ、モビリティリゾートもてぎとバイク神社巡りです。今回のお目当てはコレクションホールで開催されているGOLD WING 誕生50周年記念展示です。そして年初なのでライダーの皆さんの安全を祈ってバイク神社に安全祈願に行ってきました。
ルートは川越~圏央道、東北道、北関東道~モビリティリゾートもてぎ~安住神社~大前神社~川越のトータル320kmの日帰りツーリングです。
今回のバイクは、ホンダXRE190です。バイオエタノール(アルコール)で走行することができます。御興味のある方は下記コラムを御覧ください。
さてこの時期のツーリングでは寒さ対策がマストですね。皆さん、どんな寒さ対策をしてらっしゃいますか?
私はいつも、冬用ジャケット、グローブ、ネックウォーマー、皮パンツに使い捨てカイロ3個(胸、お腹、背中)着用なので、今回も同じ準備をしました。
ところがこのバイクでこの時期ツーリングに行くことが初めてだったことに走り始めて気が付きました。寒過ぎて高速道路でも80km/h以上出す気になりません。長距離ツーリングに使うR1200RSはカウルとグリップヒーターが装備されています。そのありがたさを痛感いたしました。後悔先に立たずです、泣。寒さ以外は順調にモビリティリゾートもてぎに到着しました。
ホンダコレクションホール ~GOLD WING 誕生50周年記念展示
コレクションホールには、毎年10月のモトGP開催時に訪れるのですが、昨年はどうしても都合がつかず今回の企画展示も失念しかけていました。開催が2月24日までということもあり見学してきました。
ホームページには下記のように紹介があります。
『The King of Motorcyclesを目指して』 ホンダの大型プレミアムツアラー「ゴールドウイング」の誕生50周年を記念し、歴代モデルを展示いたします。1975年に登場した初代モデルは、アメリカ市場向けのスーパースポーツとして開発されました。しかし、ユーザーが広大なアメリカ大陸でロングツーリングを楽しんでいたことから、2代目以降は長距離ツアラーとして改良を重ねていきます。今回の企画展では、ユーザーの声に耳を傾けながら“キング・オブ・モーターサイクル”を目指したゴールドウイングの進化の軌跡をご紹介いたします。
ユーチューブの動画も添付されていますので概要を御覧になれます。
ゴールドウイング導入の背景
ホンダが1969年に発売したCB750フォアは、メイン市場であるアメリカのみならず、日本や欧州でも高い人気を得ました。しかし数年後には、他社から発売されたスーパースポーツモデルによって、その人気にも陰りが見え始めたため、CB750フォアを超えるフラッグシップモデルの開発が急ピッチで進められることになりました。
こうして登場したのが、初代ゴールドウイング「GL1000」です。
“北米市場におけるオートバイとは何か”「過去に存在シタモデルをすべて白紙に戻して造れ」という指示が出ました。」考え抜いたコンセプトは『“キング・オブ・モーターサイクル”闘志を秘めた、貴族の気品を持ったグランドツアラー』でした。
ハイパフォーマンスマシンとして、雄大なアメリカの地を颯爽と走るロードスポーツの頂点を目指したモデルでしたが、アメリカでの使い勝手は徐々に変化してきました。タンデムで長距離ツーリングを楽しめるようにカウリングを装着するなど、自分好みのGL1000に変えていく姿が見られるようになってきました。
そこで2代目モデル「GL1100」では、スポーツモデルであるスタンダードに加え、そこにカウリングやケース類を取り付けたツアラーモデル“インターステート”も開発され、ゴールドウイングはツアラーとしても道を歩き始めました。
その後排気量も1200、1500、1800ccと拡大しながら現在に至っています。その5代目が2001年に発売されたGL1800です。私はこのエンジンの設計を担当させていただきました。前担当モデルがドリーム50でしたから気筒数6倍、排気量36倍のエンジン開発に悪戦苦闘したものでした、笑。
GL1500の発売か5年が経過した1993年、新型ゴールドウイングの開発指示が出されると、開発者たちはGL1500にまたがりアメリカ全土をツーリングしながら、お客様の利用実態や生の声を集めて回りました。そして収集したデータから「パパにはもっとパワーと良いハンドリングを、ママにはファーストクラスの座席を」というコンセプトワードが生まれました。
アメリカの多くの家庭では奥さまの意見が強いので、奥さまから旦那さまに買い替えを促すようなキーワードとアメリカ人の心をくすぐる「俺のバイクが世界一」という2つの要素が必要でした。車体サイズのコンパクト化やスポーツ性の向上を狙うとともに「財布のひもを握る奥さま」へのホスピタリティを重視したのです。
こうして誕生したGL1800は、後部座席のスペースを稼ぐために吸排気レイアウトを変更したエンジンを新開発、排気量が1832ccまで拡大され、大きな車体ながらもロードスポーツモデル並みの軽快なハンドリングを実現するために、アルミ製ツインチューブフレームを採用。車体の軽量化を図ったことで、排気量をアップしたにもかかわらず、GL1500より1kg軽い386kgに収めることに成功した。
またこれまでアメリカ人女性が窮屈そうに乗っていた後部座席は、従来モデルに対して前後で50mm、左右で70mm拡大、現地テストで大柄なママに「どこがいいって、このシーよ。最高よ」との感想を得るなど「ファーストクラスの感覚」シートを実現し喜んでいただいたのでした。
他にも色々と
また派生モデルのワルキューレルーンも展示されていました。1940~50年代のおおらかなアメリカの自動車デザインを現代風にアレンジしたようなネオ・レトロなスタイルが特徴です。アメリカにて生産・販売されました。
そして今回の展示物ではありませんが、もうひとつの派生?が仮面ライダーのサイクロン号です。映画仮面ライダー1号の中で登場します。ヒーローに乗っていただいて感無量です。
技術的なご興味のある方は、ホンダテクニカルレビューVOL13 NO.2の「ゴールドウイングGL1800の紹介」を是非御覧ください。
道の駅 もてぎ
さて、冷え切った体を暖めるのはやっぱり温かいラーメンですね。安住神社へ行く途中、道の駅もてぎに立ち寄りました。
ここは、フードコーナー・イベント会場・野菜の直売所などがあり、家族で1日楽しむことができるほど施設が充実しています。ランチに「栃木特産のニラ入り味噌ラーメン」をお美味しくいただきました。おかげで体の中からポッカポッカです。
安住神社
栃木県でバイク神社と言えば、まずは安住神社です。全国バイク神社認定第1号と言われています。多くのメディアでも取り上げられているのでご存知の方も多いと思います。
バイク事故が多いことから平成20年よりライダーの安全を願い、安住神社の航海・交通の安全を司る中筒男尊を御祭神として、境内の末社にバイク神社をお祀りしたとのことです。ライダーの皆さんの安全ツーリングをお祈りいたしました。
大前神社
もう一か所は大前神社です。大前神社の境内には、全国の二輪車守護発祥の神社である足尾山神社が鎮座しています。
境内では年に一度全国のライダーが集う参集が催されており、一年間の交通安全を願いバイクのお祓いを受けていただいているとのことです。
ユニークなバイク神社でしたので写真をご覧ください。是非皆さんも一度お越しください。
終わりに
年初の安全祈願ツーリングも無事終わりました。
皆さんの今年の計画はいかがでしょうか?今年も安全にツーリングを楽しみましょう!沢山の素敵な思い出が出来ますようにお祈りしています。