何事にも格好から入る僕としては、ツーリングバッグ(シートバッグ)のデザインにもある程度はこだわりたい。
気に入ったモノを所有し、それを使うことを考えるだけでワクワクしてくるからだ。逆にあまりデザインが気に入らないモノを購入してしまうと、ワクワク感が薄れるので積極的に使おうという気持ちにならない。
今回僕がツーリングバッグを選んだ時の条件は以下だ。
- 見た目がダサくない
- 防水性能
- 取り付け、取り外しが簡単
- 容量50L以上
- 安い
並べてみると、意外にもワガママな条件だと自分で思うが、それに見合うツーリングバッグ(シートバッグ)を購入する事ができ、実際に使用してみたので感想を述べていきたいと思う。
買ったのはコレだよ⇩
見た目がダサくない
これに限っては、個人差が大いにあるので「え?ダサいやん?」と思われた方もいるかもしれないが、僕個人的には全くダサくないと思っている。
もちろん、有名バイクギアメーカーや他社製品も調べたりはしたが、どうも僕的にしっくりくる商品が無かった。
それに比べてこの「Tacx ツーリングバッグ」はどうだろうか。パッと見、バイク用のシートバッグには見えない。
それを裏付けるかのように、レビューでは「マリンスポーツに使用した」とか「テニスのラケットを入れた」とか「キャンプで・・・」など、バイク用として使用していない人のレビューも散見される。
カラーはブラック、イエロー、オレンジ、グレー、カモフラージュの5色展開。僕は最終的にグレーを選んだが、最後までイエローにするかどうか悩んだ末の結論だ。
なぜイエローではなくグレーにしたのかというと、バイクや服の色を選ばないから。僕のバイクは今は黒だからイエローは合うけど、もし赤や緑のバイクに買い替えたらちょっと色のバランスがおかしくなりそうだと思ったのだ。
そして何より、シートバッグにありがちな「オジサンぽさ」が感じられないデザインだと思う。
防水性能
いくら見た目がカッコいいシートバッグでも、防水性能が無ければちょっとめんどくさい。
ツーリング中の急な悪天候時に、シートバッグカバーをかけないと中身までびしょ濡れ・・・なんてことには誰もがなりたくないはず。
この「Tacxツーリングバッグ」ならどれだけ雨に打たれようが嵐に遭遇しようが、中身の心配をしなくても良い。
Amazonの商品ページには、「500D PVCメッシュシート防水素材、完全防水」と記載されている。
今回のツーリングでは雨には降られていないが、雨上がりの濡れた路面を走行した際に、後輪の巻き上げた水?泥?の汚れみたいなものがシートバッグに付着していた。それでも防水生地なのでウェットシートで拭くと簡単に汚れは落ちた。なので汚れにも強いのかもしれない。
おそらくキャンプなどで泥がついても水で洗い流せるぐらいの商品なんだと思う。
取り付け、取り外しが簡単
シートバッグの取り付け、取り外しはAmazonの商品ページに動画で説明されているのだが、超簡単である。
専用の固定ベルトが付属されているので、別売りで購入する必要がないこともポイントだ。
固定ベルトのバッグに取り付ける側は、「カチッ」と差し込み両サイドを押すと抜ける、皆んながよく知っているタイプの簡単なもの。
バイクに取り付ける側は、輪っか状になっているので、バイクのどこか固定できる箇所を探し、輪っかにベルトを通せばそれだけでOKなのだ。
バイクとバッグを4箇所、固定ベルトで留める仕組みになっていて、きちんと締めると走行中にも全くズレる心配なくノンストレスでツーリングに集中できる。というか、実際にできた。
シートを開けて、シートの下に通して固定するタイプのシートバッグなどもあるが、それよりも簡単だと思う。
サッと取り付けて、サッと外せるので、ツーリング先でも簡単にシートバッグを持ち運びできる。
なかなか文章で説明するのは難しいが、Amazon商品ページの動画を見れば一目瞭然だ。
容量50L以上
さて、なぜ僕が容量50L以上を希望したのかというと、それは適当としか言いようがない。
とは言え、少しは根拠がある。僕は趣味で登山(軽いトレッキング)もするのだが、登山用のザックで50Lといえば相当デカイ。そしてその大きさならキャンプ道具なども楽に収納できるな・・・と想像していたからだ。
バイクでキャンプに行く、「キャンツー」を経験したいと考えていた僕は、少なくとも50L以上の容量が必要だったのだ。
僕が購入した「Tacxツーリングバッグ」の容量は66L。今回のツーリングでは、夏物のTシャツと下着類、レインウェア、PCや小物類だけなので66Lの容量はかなり持て余した。
でもその大きさと収納力は存分に分かったので、今後キャンツーに行く時も大丈夫だろう、と確信を持つことができた。また、北海道ツーリングや九州ツーリングなど、1週間ぐらいのツーリングにも行きたいが、66Lもの容量があれば十分に事足りるだろうと思う。
安い
これは大事だ。もしかしたら一番大事なのかもしれない。
ツーリングバッグ、シートバッグなどで検索したらわかると思うが、有名メーカーのものだと軽く2万円を超えてくるような商品がずらりと出てくる。
もちろん、他社製品で安価なものも沢山あるがどれを買えばいいのか分からない。だからこの記事を参考にして欲しいと思っている。
僕が購入した時のAmazonの値段が、6,500円ぐらい。
実はその前に購入を検討していた商品があるのだが、それはシートバッグが約13,000円、プラス固定用のベルトが3,000円ぐらい。合計16,000円ぐらいの商品だった。
僕のような一般庶民は、16,000円の物を簡単にポチッとできる訳がない。失敗したら・・・とつい考えてしまう。
そんな時に見つけたのがこのTacxのツーリングバッグだったのだ。6,500円は決して安い金額ではないが、シートバッグ界隈の中では比較的安価、というか最安値に近い商品だと思う。
最悪、これなら失敗してもまだ気持ちに収まりがつく。(実際は大成功)
結果的に、安くても僕にとっては良い購入品となった。安さは正義である。
ぜひ共有したい他のメリット
僕が購入前に並べた条件は以上だが、実は購入してから気づいた優れている点が他にもあるので紹介しておきたい。
持ち運びが便利
このTacxのシートバッグ、実は持ち運びにも適していて、3通りの方法がある。
- 手持ちでボストンバッグ風
- 肩からかけてショルダーバッグ風
- 背負ってバックパック風
こんな感じで、ツーリング先でも楽にシートバッグを持ち運ぶことができる優れもの。
もちろんショルダーバッグにする際のストラップは付属しているのでご安心を。
開口部が広い
なんせ開口部が広いので大きな荷物も収納が楽だ。
開口部分はマジックテープで開け閉めする仕様になっており、チャックのように壊れる心配も少ない。
排気バルブ
マジックテープで開口部分を閉じると、防水性能が発揮しているのか密閉されるような造りになっているから余分な空気がバッグの中に入る。
その余分な空気を抜くことができる「排気バルブ」が装着されており、いわば圧縮袋のように使用することができるのだ。荷物の量に合わせてバッグの大きさを(高さ)を変えれるので大きめの容量を購入しておくことをオススメしたい。
ちなみに容量は、48L・50L・66L・80Lの4つがある。
デメリットもある
さて、ここまでTacxツーリングバッグの回し者かと言うぐらいベタ褒めしてきたが、もちろんデメリットと言える部分もあるので紹介しておきたい。購入を検討されている方は、メリットとデメリットをよく比較検討してみてほしい。
開ける時に少し手間がかかる
前述したように開口部分をマジックテープで閉めて、巻くように折りたたんで圧縮する仕様なので、バイクに装着した状態で中の荷物を取り出そうとする時に、普通のシートバッグよりは手間がかかってしまう。
なので僕は、よく使う小物類や財布、カメラなどはウエストバッグに入れておき、シートバッグの中にはツーリング中にはほぼ使わない物を収納するようにして対策している。
底板が無い
底板が付属していないので、バイクに横向きに装着すると、荷物が少ない状態だとバッグの横部分がだらんと垂れ下がるような感じになってしまう。垂れ下がっても問題はないのだろうが、見た目がちょっとだらしない。
対策として僕は、100均で購入したスチールネットを底板代わりに使用している。これで十分バッグ底の強度を保ってくれているので、100均で底板代わりになるものを購入する手間はかかるが、シートバッグ自体の価格が安価なので仕方ないと割り切っている。
ホームセンターなどでも売っているカラーボードなどでも代用できると思う。
ポケットがゼロ
そもそもシートバッグというより防水バッグのような造りになっているので、外側はおろか、中にも全くポケットや仕切りがない。
なので、小物類や荷物を仕分けしたい場合は、自分で収納ポーチなどを駆使して使うことになる。
ただ、僕は今のところポケットが無いことで困ったことはない。
結論、オススメです
ここまで読み進めていただいた方は、Tacxツーリングバッグの良さが存分に伝わったと思う。デメリットもあるが、それを補うぐらいのメリットがある。なんと言っても安い。
仮に失敗したとしても、6,000円代で購入できるなら、ワンチャン諦めがつく価格ではないだろうか。
ツーリング中に他のライダーに対して、ブランド物マウントは取れないかもしれない。でもこれを購入して使用したら、オシャレ度ではその辺のオジサンライダーには決して負けることはないだろう。
オシャレを取るか、機能性を取るか、ブランドの信頼を取るか、悩ましいところだが、オシャレで多機能なこのバッグは中々の優れものだと僕は思っている。
ただ、あくまでも僕個人的が思うオシャレなので、他人に「え、ダサ・・・」と思われてもそれは自己責任でお願いしたい。