この記事では駆け出しライダーのために簡単にできるメンテナンス(整備)について紹介する記事となっています。
ご自身のバイクを自分の手でメンテナンス(整備)することにより、愛車との絆がさらに深まること間違いなしなので、ぜひこの記事で紹介しているメンテナンスを定期的に行ってあげてください。
それでは紹介していきます!
バイクの専門知識がなくてもできる簡単メンテナンス5選!
専門知識がなくてもできる簡単なメンテナンスを5つに分け、さらにその中でもいくつか紹介していきます。
多少専門用語が出てくるかもしれませんが、そこまで難易度の高い内容ではないので、この記事を参考に挑戦してみてください。
エンジン編
まずはエンジン周りのメンテナンスから紹介していきます。
エンジンはバイクにとってとても重要な部品で、さらに内部もかなり繊細に作られているので、エンジンのメンテナンスはこまめに行いましょう!
ちなみに、携帯型のツールセットなどを持っておくと、ツーリング時にも役立つので1セットぐらいはあった方がいいかもしれませんね。
エンジンオイル
エンジンを動かすうえで欠かせないのがエンジンオイルです。
エンジンオイルはピストンと呼ばれる上下に動く部品を円滑に動かすために必要で、このエンジンオイルが劣化してしまうとビストンが焼き付きを起こしてしまい、最悪の場合エンジンを載せ替えなければ行けなくなる可能性もあります。
他にもエンジンオイルの役割があるのですが、今回は割愛させていただきます。
車に乗っている方はご存知かもしれませんが、エンジンオイルは劣化してしまうため定期的に交換しなければいけません。
その頻度は、走行距離が5000kmか半年に一回の交換が推奨されています。
その詳しい理由については機会があれば説明させていただきます。
スパークプラグ
こちらの部品はあまり聞き慣れない方も多いかもしれませんが、簡単に言うとエンジンの内部にあるガソリンに火をつける役割を持っているのがスパークプラグです。
このスパークプラグも先端の火花を出す部分が段々と減って来るので定期的に交換が必要となります。
スパークプラグが減ってしまうと火花の火力が弱まってしまうため、ガソリンを燃やしきれずエンジンの内部がガソリンで濡れてしまい、エンジンがかからなくなってしまいます。
これがよく聞く「かぶった」という状態です。
「かぶった」とはニュアンスの違いはあるかもしれませんが、「燃料がスパークプラグに被ってしまい点火できなくなった」の略です。
ちなみにスパークプラグの交換頻度は、3000km~5000kmとなっていますが、車種や常用回転数により違いがあるので、心配であればバイクショップの方に相談してみましょう。
スパークプラグの交換自体は、プラグレンチが必要ですが安価でわりとどこにでも売っているので、興味のある方はプラグレンチを購入して自分でプラグ交換を行ってみてはいかかでしょうか?
バッテリー編
続いてはバッテリーです。
バッテリーはセルやライト・ウィンカーを動かすためにはなくてはならない部品です。
エンジンのかかりが悪かったり、ライトが暗い、クラクションの音が小さいなどがあればバッテリーが弱っている可能性があるので、一度充電してみましょう。
バッテリーの充電はホームセンターで3000円くらいから売っているので、心当たりがある方は購入してみてください。
バッテリーを充電しても症状が改善しないときはバッテリーの寿命なので交換しましょう。
バッテリーの端子を取り外すときは絶対にマイナスから外してください、プラスから外すともしも金属部品に端子が触れた場合ショートしてしまい、故障の原因になります。
ちなみにバッテリーの寿命は2〜3年ほどで、バッテリーが上がってしまうとさらに寿命が短くなるのでバッテリーは上げないよう注意しましょう。
ブレーキ編
まずはブレーキレバーにひび割れや曲がりがないか、正常に動くかを確認します。
バイクに乗る前にも必ず確認しておきましょう。
レバーに異常がなければここで終了・・・とは行きません(笑)
ブレーキフルードのチェックも行いましょう。
ブレーキフルードとは、ブレーキレバーを握った際にキャリパーに力を伝えるためのオイルです。
ブレーキは油の圧力を利用して高い制動力を得ているので、このブレーキフルードが劣化してしまうとエアーが噛んでしまいブレーキの誤作動を起こしてしまう可能性が高くなるため
少なくても2年に一度は交換しましょう。
また、ブレーキワイヤーのメンテナンスも定期的に行いましょう
ブレーキワイヤーのホース内にはグリスが注油されていて、このグリスのおかげでブレーキワイヤーの錆びや摩耗を軽減しています。
微量ですがホース内に水が入ってしまったり、ゴミも入り込んでしまうため定期的に内部の清掃とグリスアップが必要です。
頻度は気になる方であれば毎月行うとかなりワイヤーの劣化を抑えることが出来ますが3ヶ月に一度程度でも問題はないでしょう。
タイヤ編
タイヤの管理を疎かにしてしまうと思わぬ事故に繋がりますので、ツーリング前や定期的に点検を行いましょう。
点検方法はまず、タイヤの空気圧チェックです。
こちらはガソリンスタンドでも無料でできるので、事前にご自身のバイクの適正空気圧(車種によって違う)を調べて調整しましょう。
また、見るからにタイヤが潰れている場合にはパンクしているので、すぐに最寄りのバイクショップに連絡し修理してもらいましょう。
パンクをしている場合は間違っても運転しないようにしてください。
次にスリップサインの確認です。
スリップサインとはタイヤ側面に△マークがついていてその延長線の溝に四角い模様が入っていて、こちらが表面に出てくる前に交換しましょう。
ちなみにタイヤ溝が0.8mm以下になるとスリップサインが浮かび上がります。
補足ですが、タイヤ溝が残っていてもタイヤの年式が古いとゴムが劣化し、タイヤの機能を正しく発揮出来なくなってしまいます。
なので製造年から3〜5年を超えたものは使用を避けましょう。
洗車編
一番目に見えるメンテナンスと言えば洗車ですよね。
車の洗車だと車内やエンジンルームには水が入りにくい構造になっていますが、バイクはエンジンが剝き出しなので、注意点や手順を解説していきます。
まずは、燃料タンクとイグニッションシリンダーの鍵穴・マフラーの穴をマスキングテープで養生します。
養生が終わったら水洗いをしていきます。
オフロード車は高圧洗浄機を使用して洗う方もいるみたいですが、ネイキッドやスーパースポーツはそこまで耐水性が高くないので高圧洗浄機は避けた方がいいでしょう。
大きな汚れが落ちたらシャンプーを使い洗っていきます。
全体をこすり終えたら水で洗い流し残っている水分を拭きあげましょう。
拭きあげ後にタンクやフェンダー(泥よけ)にコーティングをしてあげるといいでしょう。
コーティング材は車用のものでも問題ありません!
まとめ
一口にメンテナンスと言っても手軽に施工出来るものから手間がかかるものまで幅広くあります。
今回は簡単に出来るメンテナンスを紹介しましたが、ブレーキの不具合は命にかかわりますし、エンジン周りは壊してしまうと莫大な費用がかかってしまう可能性もあります。
普段から適切な頻度でメンテナンスを行うことで修理費用の節約だけでなく、命も守ることが出来るので、本記事を参考にぜひメンテナンスを行いましょう。
どうしても心配なかたは最寄りのバイクショップの方にやり方を教えてもらってもいいでしょう。