今回はフルフェイスヘルメットを選ぶ際の注意点や、サイズの確認方法を詳しく解説していきます。
サイズ選びはとても重要なフェーズですので、慎重に決めていきましょう。
最後におすすめのフルフェイスヘルメットも紹介していますのでぜひ参考にしてください。
フルフェイスヘルメットの規格について
バイクのヘルメットには様々な規格があるのをご存知でしょうか?
規格によって性能や価格に差が出てきますので、これから規格ごとに細かく解説していきます。
JIS
バイク以外でもよく耳にする方も多いと思います。
JIS規格は経済産業省が定めた規格で、衝撃吸収性や耐貫通性などの厳しい性能テストを行い、一定の基準をクリアした製品のみに付けられます。
JIS規格のなかでも1種と2種があり、1種は125cc以下での使用制限があります。
2種だと排気量制限がありませんので、どのバイクでも使用することができます。
SG
SG規格は一般財団法人製品安全協会が製品の安全を確保することを目的とし、衝撃吸収や外観、着用時の安全などに基準を設け、認証された商品です。
SG規格の最大の特徴はSG規格のマークがついている商品の欠陥によって事故が起きてしまった場合は最大1億円を一般財団法人製品安全協会が保証してくれるので、万が一商品に欠陥があった場合にも手厚い保証があります。
PSC
PSC規格とは消費生活用製品安全法により、消費者の生命や身体に危害を及ぼす恐れが多い製品について、取得が義務付けられているのがPSC規格です。
PSC規格を取得していないヘルメットを乗車用ヘルメットとして販売することは、法律で禁止されているので、購入の際は十分確認しておきましょう。
2017年4月に安全基準が改正され、JIS規格と同等水準まで引き上げられていますので品質も折り紙付きです。
SNELL
SNELL規格とは、アメリカの民間試験機関「SNELL財団」が定めたバイク用ヘルメットの規格で、世界で最も厳しい安全基準といわれています。
規格内容も約5年ごとに見直しを行っていますので、安全性に関しては一番高い規格となっています。
しかし、この規格がついているヘルメットは値段が高いので予算がある方はSNELL規格のヘルメットをオススメします。
フルフェイスヘルメットのサイズ選び
ヘルメットの規格も大事ですが、ヘルメットは走行中常に身につけているものなので、サイズ選びはとても重要です。
サイズの選び方やヘルメットのサイズを詳しく解説していきますのでぜひ参考にしてください。
頭のサイズの測り方
まずは実際に自分の頭のサイズを測ってみましょう。
測る位置はおでこと側頭部、後頭部の一番高いところの外周をメジャーで測りましょう。
この時の数値を基準にヘルメットのサイズを選んでいきますが、稀にサイズの中間の数値の方がいます。ヘルメットのチークパッドなど内側の緩衝材のサイズを変更することによって、ヘルメットの内側のサイズをすこしではありますが、変えることができるので1サイズであればここで調整可能です。
実際に被ってみる
実際にヘルメットを被って見ることもおすすめです。
頭を採寸してもヘルメットの作りやメーカーによって被り心地が違うので色々なメーカーを被り比べて自分にあったものを購入するのがベストです。
フルフェイスヘルメットのサイズ
ヘルメットの規格も大事ですが、ヘルメットは走行中常に身につけているものなので、サイズ選びはとても重要です。
様々なメーカーのヘルメットサイズの平均をとって表を作ったので参考にしてください。
サイズ | XS | S | M | L | XL~XXL |
頭囲(cm) | 53~55 | 55~56 | 57~58 | 59~60 | 60~64 |
サイズが合っていないとどうなるの?
ここまでサイズの紹介をしてきましたが、サイズが合っていないとどのようなことが起きるのかを紹介していきます。
基本的にデメリットしかありませんので、しっかりとサイズのあったものを装着するようにしましょう。
衝突や転倒をした場合
ヘルメットのサイズが大きすぎる場合、事故や転倒をした際に衝撃でヘルメットが脱げてしまい頭部に重篤な損傷を及ぼす危険性がかなり高まります。
ヘルメットのサイズが小さすぎると頬骨や側頭部が痛くなってしまうので、小さすぎず大きすぎないジャストなサイズを選んでください。
走行中
ヘルメットのサイズが合っていないと走行中かなり疲れてしまいます。
ヘルメットのサイズが大きいとヘルメットがぐらつく為、走行中何度もヘルメットの位置を修正しなければ行けません。
ヘルメットのサイズが小さいと締め付けが強くかなり痛いです。
多少小さい程度であれば緩衝材で調整可能ですが、あまりにもサイズが違うとどうしようもないのでサイズ選びは慎重に行ってください。
サイズ以外の選ぶ基準は?
ここまでヘルメットのサイズに焦点を当ててきましたが、それ以外にもヘルメットの選ぶ基準として重要なものがありますので紹介していきます。
重量
まずは重量です。
同じようなデザインとサイズでもメーカーによって重量が違うことがあります。
バイクに乗るうえでヘルメットの重量はやはり軽い方が長距離ツーリングをしても疲れにくいのでおすすめです。
通気性
夏場は特に通気性が悪いと蒸れてしまったりするのでエアインテークの個数などを参考にして通気性をチェックすることをオススメします。
デザイン
どんなに性能が高いヘルメットでもデザインが自分のお気に入りのデザインでなければ、ヘルメットを被っても楽しい気持ちが湧いてこないと思います。
お気に入りのバイクと自分が気に入ったデザインのヘルメットがあるとかなり気持ちに違いが出るので、デザインも重要視しましょう!
オススメのヘルメット5選
それでは最後にオススメのヘルメットを5つ紹介していきます。
SHOEI Z-8モデル
z-8はもともとz-7というモデルのヘルメットをモデルチェンジしたものです。
モデルチェンジ後はベンチレーション機能が改善され蒸れにくくなっています。
また、形状も改善され空力性能も向上し、被り心地が更に良くなっています。
ツーリングやスポーツ走行時にヘルメットの被り心地を追い求めるのであれば、おすすめのモデルです。
SHOEI X-15(X-Fifteen)
MotoGPなどのレース界において多く使用されていたX-14がモデルチェンジして登場したのがこのX-15です。
レースで勝利するために作られた世界最高峰のヘルメットの1つとなります。
Zシリーズよりもレーシーなヘルメットとなっており、レースにおける風の抵抗は勝敗にかなり影響を及ぼしますが、X-15シリーズは度重なる検証を経て空力性能を格段と向上させているとのことです。
視界も若干上向きであるため、Z-8シリーズよりもスポーツタイプのバイクの方におすすめのモデルです。
SHOEI Glamster(グラムスター)
ZシリーズやXシリーズとは系統が違い、グラムスターはクラシックなデザインのヘルメットとなります。
デザインはシンプルですが、トップクラスの機能性・安全性で、おでこと顎の部分に通気口が設計されており、暑い中でもヘルメット内が蒸れにくくなっています。
また、X-15やZ-8にも搭載されている、緊急用ヘルメット取り外しシステムも装備されているため、緊急時の取り外しも容易にできるようになっています。安全性を保ちつつ、お洒落に乗りこなしたい方におすすめのモデルです。
Arai RX-7X(アライ アールエックス-セブンエックス)
RX-7XはAraiのフラグシップモデルで、MotoGPなどトップカテゴリレースでも使用されるヘルメットです。
SNELL規格を取得しており、滑らかなフォルムで転倒時の衝撃をかわすという、Arai独自のテーマを元に作られたヘルメットです。
高機能なベンチレーションや、Araiが独占する最新のスーパーファイバーを使用するなど、基本性能もぬかりのない仕上がりです。
Arai ASTRO-GX(アライ アストロ-ジーエックス)
ASTRO-GXは、スポーツ走行も長距離ツーリングもオールマイティに使用できるモデルです。
デザインは街乗りやツーリングなど様々なシーンに合わせ、装着のストレスを軽減した作りになっています。
また、衝撃をかわしやすい滑らかなフォルム、新開発シールドシステムVAS、アライ独自のスーパーファイバーを使用するなど、RX-7Xと共通する部分も多く高い安全性能を誇ります。
まとめ
今回はフルフェイスヘルメットについて紹介させていただきました。
私はSHOEI Xシリーズの11と古いモデルを使っていますが、やはり軽くて空気抵抗も少ないため、私個人としてはSHOEIのXシリーズをおすすめしますが、デザインの好みや被り心地は人それぞれですので、自分にあったヘルメットを探していきましょう!
それでは良いバイクライフを!