バイクの車検証ってコピーで大丈夫なの?

バイクに限らず車でも、運転する際には「車検証」「自賠責保険証」をセットで持っていないとダメなのはなんとなく知っているけど、車に比べてバイクは盗難されやすいので不安で仕方ない。

「記載されていることが分かればいいのでコピーでいいんじゃね?」って思ってしまいますよね。

ところが、車検証は原本じゃないとダメなのだ。

ISOSHU

ええ、、、マジっすか?

原本を携帯することが義務付けられていて、最悪の場合は法律違反で罰則を科せられるなんてこともあるそうです。

では、ちょっと詳しく見ていきましょう。

目次

なぜ車検証が必要なのか?

そもそも、250cc以上のバイクを運転する際には、法律によって車検証を携行することが義務付けられているのです。

なぜ?と言われると、バイクの所有者や車検の有効期限など、そのバイクの情報を判断するために必要なのだと思われます。

では、どんな時に車検証が必要になるのか?ですが、

  • 職質を受けた時
  • 交通違反などで警察官に提示を求められた時
  • 車検を受ける時
  • バイクを売買する時

ぐらいでしょうか。

おそらく一般のライダーが一番多く車検証を使うタイミングと言えば、交通違反の時かもしれませんね。。。

一応、「道路運送車両法の第66条(自動車検査証の備付け等)」によると、車検証を不携帯で運転した場合には、50万円以下の罰金を科せられる可能性があるとのことです。

ただ、道路交通法の違反には該当しないため、免許の減点にはならないのです。これはちょっと不思議。

車検証はコピーでいいよね?

画像は車検と関係ありませんが、エキパイがカッコいいので・・・

これについては冒頭でも触れましたが、コピーはNGです。

原本を携帯する必要があるのです。

なので、コピーを携帯していても車検証の不携帯と判断されてしまうのです。

ただ、警察官に提示を求められた際にコピーでも大丈夫だったという話は耳に挟んだことがありますが、これについてはあまり信用しない方がいいとは思います。

ちなみに、自賠責保険証についても、「自動車損害賠償保障法の第8条(自動車損害賠償責任保険証明書の備付)」によって、コピーではなく原本の携帯が義務付けられているので、コピーでは法律違反となってしまいます。

なので、必ず車検証と自賠責保険証はセットで携帯するようにしないとダメですね。

ISOSHU

僕も気をつけよう・・・

車検証はどこに収納する?

車ならダッシュボードにしまっておける車検証ですが、バイクとなると収納スペースが限られてくるので困る。

一般的にはシート下のスペースに収納したり、シートの裏にテープなどで貼り付けておく、サイドカバーの中など、そのあたりに収納している人が多いと思う。

ただ稀に、シート下に収納スペースが無いバイクも存在するので、そういったバイクの所有者はサイドバッグやタンクバッグに入れて携帯しないといけないのは面倒臭い。

また、劣化したり濡れたり汚れたりしないように、必ずジップロックなどのビニール袋に入れておきたい。

2023年1月から車検証にICチップが導入されて、ハガキサイズ程度になったとはいえ、収納スペースには困るし、これには少し問題点がある。

ICチップになったことで、専用アプリで読み込まないと表示されない項目があるのだ。ただ、このICチップが破損してしまうと、それらの情報が読み込めないため気をつけて保管しないといけない。

もちろん折り曲げは厳禁だし、熱にも弱いそうなのだ。夏場のツーリングで常時シート下に保管していて大丈夫なのだろうか。ICチップが導入されて、初めての夏がやってくるが、「ICチップが熱で壊れた・・・」というライダーたちの悲鳴が聞こえてこない事を願うばかり。

ICチップの車検証で夏場が不安な人は、車検証をバイクに入れっぱなしにせず、自分のバッグなどに入れて持ち歩いた方が無難かもしれません。

ちなみに、バイク用の車検証入れ、なんて商品も販売されていますので、僕も今後試してみようかと思います。

車検証を紛失したら?

バイクの車検証を紛失してしまったらバイクに乗れないので、再発行の手続きをする必要があります。

管轄の陸運局へ行って手続きするのですが、平日しかやっていないので、仕事などでどうしても行けない人は、誰か知人に代理で行ってもらうか、バイクを購入したお店に依頼するなどの方法でもOKです。

一番安く済むのは自分で行くことですけどね。

ちなみに、手続きに必要なものは以下の通り。

  • 身分証明書
  • 申請書
  • 理由書
  • 手数料納付書
  • 手数料300円

ですが、一応事前に問い合わせてから行くようにしてくださいね。

まあ、再発行するのも面倒くさいので、そもそも紛失しないように保管しておきましょう。

あ、あと、陸運局には車検証を紛失したバイクで行かないよう気をつけてください。

バイクごと車検証も盗難されたら?

これは災難ですが、価値のある人気車種に乗っているとあり得る話です。

決して怖がらせる訳ではありませんが、バイク+車検証+自賠責保険証、これが揃うと名義変更ができてしまいます。

実際には委任状と譲渡証明書が必要になりますが、これらの書類は簡単に偽造できてしまうのです。印鑑が必要ですが、市販の印鑑で代用できます。

じゃあ、バイクごと車検証と自賠責を盗まれたら終わりじゃん・・・となりますが、大丈夫です。

バイクを盗まれたと分かったら、すぐに警察に盗難届を出してください。

盗難届が出されているバイクは名義変更など出来ないようになっていますから。

仮に盗難届より先に名義変更されたとしても、車台番号は変わらないので、後からでも判明します。

ただ、バイクを盗んで名義変更して売り捌く、なんて危ないことは盗む方もあまり考えてはいないと思います。どうせバレますから。海外へ窃盗したバイクを輸出する際も、その辺のチェックは水際で厳しくしているはずです。

最悪のケースは、バイクをバラバラにされて海外へ輸出され、現地で組み立てて売られるか、部品だけで売られるか、と言ったところでしょうか。

そもそも盗難されないように防犯対策をきちんとしておくのは前提ですが、万が一盗難された場合には急いで警察に盗難届を提出するようにしてください。

車検切れのバイクに乗るとどうなる?

普通に考えて分かると思いますが、車検切れのバイクには乗ることができません。

気づかなかった・・・ということも通りませんので気をつけてください。

車検切れのバイクに乗ると、法律違反になり罰則があります

「道路運送車両法の第58条(自動車の検査及び自動車検査証)」によると、6ヶ月以下の懲役又は30万円以下の罰金とあります。懲役とか最悪ですよね。車検切れだけで。

車検切れもそうですが、自賠責の期間にも注意しておきましょうね。

大体は車検と同じような期間になっていますが、若干ズレがある場合がありますので。

また、車検切れのバイクでも車検を受けるためになら、仮ナンバーを取得して陸運局に行くことができます。

仮ナンバー(臨番)に関することは別記事で書いてますので、参考にしてみてください。

まとめ

僕も最初は、「車検証や自賠責なんてコピーでいいやん」と思っていたタイプの人間です。

が、しかし、本当に大丈夫なのか?と調べたら全くもってNGだったのには驚きました。

バイクと一緒に保管しておくのはなんとなく怖いと思います。心配なら車検証はバイクに収納したままにしない、という手もありますが、そうすると今度は運転する際に忘れてしまいそうで怖いのです。

2023年からICチップが導入され、小さくなったとはいえ、収納スペースが限られているバイクからしたらまだまだ大きいサイズです。どうせなら、マイナンバーや免許証のようにカードタイプにしてくれたら財布に入れておけるんですけどね。

またこの商品を購入して使用のレビューを書きたいと思います。

ISOSHU

コピーはあかんのやで!!

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この記事を書いた人

本メディアの運営者。久しぶりにバイクに乗るために、古物商許可を取得しバイクオークションを始める。兵庫県在住、猫2匹と暮らすリターンライダー。愛車はCB400SF NC31 Version-S→CBR954RR(現在)
バイカーの皆様にとって楽しく役に立つメディアを目指し現在奮闘中。

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