バイクに乗るならメンテもしなければダメだ!とか、メンテもできないのにバイクに乗る資格なんてない!などと、意味のわからないマウントを取るつもりは毛頭ない。
とはいえ、愛車に愛着が湧いてくると簡単なメンテぐらいなら自分でしたくなる人も多いはず。もちろん全てをバイク屋さんに丸投げ!というのも選択肢のひとつとしてアリだとは思うが、自分で試行錯誤してメンテすると、意外と楽しいこともある。
今回は、バイクメンテの中でも初級編?である「オイル交換」の仕方と、「オイルフィルター」の交換方法について書いていきたい。(CB400SF NC31での話だが・・・)
準備するもの
オイル交換をするにもそれなりの道具類などが必要だ。一度揃えてしまえば次からは買う必要のないものや他のメンテナンスに使えたりするものあるので、揃えておいて損はないと思う。
- エンジンオイル
- メガネレンチ
- ラチェットレンチ
- 廃オイル捨てるやつ
- ドレーンワッシャー
- オイルフィルター
- フィルターレンチ
- パーツクリーナー
- ビニール手袋
- ウエス
- ペーパー
- 新聞紙など
ではそれぞれ説明していこう。
エンジンオイル
エンジンオイルといっても様々な種類のオイルがあるが、自分のバイクと使用用途や環境、お財布と相談して決めるといい。オイルについて詳しく書くと別の記事が1本出来上がるので割愛するが、あまり安すぎるオイルはオススメしない。
ちなみに、僕がCB400SFに使用してオイルがこれ。
CB400SFだとオイルフィルター交換時には2.9L必要なので、3本で約6,000円ほど必要になるが、僕は走行3,000kmを目安に交換しているので大体、2〜3ヶ月に1回ほど交換する。月に換算すると2,000円〜3,000円程度なのでまあ、許容範囲だ。
メガネレンチ
オイルを排出する、ドレーンボルトを外したり締めたりするのに使う。車体下部の手が届きにくい場所にあるので、ある程度長さがあるものがいいと思う。また、安い製品だとボルトの山を舐めてしまって使用不能になってしまう恐れもあるので、メガネレンチにしてもそれなりのものを購入していた方が良い。
ちなみに、CB400SFのドレーンボルトだと、17mmのメガネレンチだ。
ラチェットレンチ
メガネレンチの代わりに使えるので、どちらか一つあればオイル交換はできる。ただ、ソケットレンチタイプのものだとCB400SFのオイルフィルター交換時にはエキパイが邪魔をするので使いにくい。
他のメンテナンスを考えると、ワンセット所有しておくのもいいと思う。
廃オイル捨てるやつ
廃オイルは専用の捨てる袋のようなものが売られており、可燃ごみとして捨てれるのでこれが便利だ。オイルドレーンの下に設置して廃オイルを受けるだけなので簡単。
ただ、実際には市町村のゴミ分別方法など確認してから捨てるようにしてほしい。
ドレーンワッシャー
オイル交換時には、ドレーンボルトに装着するドレーンワッシャーの交換も推奨されている。交換する必要があるのかどうか・・・と疑問を感じるところもあるが、高価なものではないので毎回交換するようにしたい。
CB400SFならこれ⇩
オイルファイルター
オイルフィルターにはオイル内の汚れや不純物などを取り除く役割がある。なのでこのフィルターも定期的に交換する必要がある。オイル交換2回に1回の頻度で交換するようにしたい。ちょうど僕のCB400SFはフィルター交換時期でオイルフィルターの交換は、オイル交換と同時にする必要があるためついでにやってしまう。
フィルターレンチ
また工具が必要なのか・・・と思うが、オイルフイルターを交換する際に必要なのがフィルターレンチだ。
フィルターに被せて、メガネレンチなどで回すことによってオイルファイルターを緩めたり締めたりできる。
パーツクリーナー
ドレーンボルトや、作業時に車体などへ付着したエンジンオイルをきれいに掃除したいならパーツクリーナーがおすすめだ。速乾性で油脂を素早く除去できる。また、日頃のメンテにも使えるので持っておいて損はない。
その他
ビニール手袋(ニトリルグローブなど)手が汚れないようにするためのもの。軍手でもいい。
ウエスやキッチンペーパーなど、ドレーンボルトなどに付着した汚れを拭き取るためのもの。
廃オイルが床に飛び散らないように新聞紙や段ボールなども準備しておくと便利だ。
エンジンオイルの交換をする
まず、ドレーンボルトの位置を確認し、その下に廃油を流し込む廃油処理ボックスを設置する。勢いよくオイルが出てくることがあるので、飛び散らないように廃油処理ボックスの下に新聞紙などを敷いておくと良いと思う。
次にドレーンボルトを緩めて古いオイルを流すのだが、その前にエンジンをかけ、3〜5分ほど暖気するとオイルがスムーズに流れてくれる。夏場なら暖気しなくても良いかもしれないが、冬場ならエンジンを触って人肌ぐらいの暖かさになるまでは暖気しておいた方が良い。
準備ができたら、いよいよドレーンボルトをメガネレンチで緩めていく。ある程度緩まったら廃油ボックスに落ちないように手で回して緩める(手袋をつけて)。もし落ちてしまっても拾えば大丈夫だし、ワッシャーは交換するのでそのまま落としてしまってもいい。
古いオイルが全て流れ出るのを待っている間に、ドレーンボルトをパーツクリーナーでキレイに清掃しておき、新しいワッシャーを用意しておく。今回はバイクをサイドスタンドで立てて交換したが、本来ならセンタースタンドやメンテナンス用のスタンドを使い、地面と垂直にバイクを立てて作業した方がいい。
古いオイルがほぼ出きったな〜ぐらいになったら、次はオイルファイルターを外していく。オイルフィルターは古いオイルを出し切らずに外すと、そこからもオイルが出てきて床が悲惨なことになるのでご注意を。
まずオイルファイルターにフィルターレンチをはめる。そしてオイルが多少は垂れてくることもあるので、フィルターの下の床やエキパイなどを養生しておく。
フィルターレンチに、メガネレンチなどをはめてオイルフィルターを外す。
残っていたオイルが垂れてくることがあるので、それらをキレイに拭き取り、オイルフィルターをはめる。
この時、オイルファイルターのOリングにエンジンオイルを薄く塗っておく。これにより締め付け時にOリングのヨレがなくなるのでひと手間かけるのがおすすめだ。また、この時のオイルはエンジン内に回ることがないので廃オイルでOK。
オイルフィルターを装着したら、いよいよエンジンオイルを入れていくのだが、その前に必ず新しいドレーンワッシャーを付けてドレーンボルトを締めるのを忘れないように。ドレーンボルトを締めないと、ただオイルを循環させただけ・・・となってしまうので注意。
ドレーンボルトを締めて、オイルフィルターの装着を確認してからエンジンオイルを入れて行く。規定量は車体によって違うので予め調べておくと良い。
前述したが、CB400SFのフィルター交換時のエンジンオイル規定量は、2.9L。
この時、少し入れにくいのでジョウゴなどがあれば便利だと思う。僕も次の交換時には購入する予定だ。
CB400SF NC31には点検窓がなく、エンジンオイルを入れる部分のキャップがレベルゲージになっている。コレだと少し分かりにくいが規定量入れておけば問題ない。
エンジンオイルを入れ終わったらキャップを締めて、2〜3分エンジンを回し、エンジンオイルがエンジンに行き渡るようにする。エンジン停止後、少し待ってエンジンオイルが落ち着いたらオイル量を確認する。といっても規定量を入れているのだから問題ないと思うが。
最後に、ドレーンボルト、オイルフィルター部分からオイル漏れが無いのを確認したら終了だ。
あとがき
今回、真夏の日中にオイル交換を行った。屋根の下の日陰とはいえ、汗だくになりながらの作業だったが、バイクが喜んでいるようでそれなりに達成感はあった。
最初こそ、準備する工具など必要になるが2回目、3回目になると消耗品ぐらいしか購入する必要がないし、意外と簡単にできるものなので是非一度はトライしてみてほしいと思う。
この作業が楽しいと感じる人もいれば、めんどくさい、と思う人もいるだろう。(めんどくさい人はバイク屋にしてもらえば良いだけの話だが。)
自分の乗っている愛車を自分でできることならメンテナンスしてみると、愛着がさらに湧いてくるものだ。僕も愛車への愛が止まらない。次に大型バイクを購入しようか検討しているが、果たしてこのCB400SFとお別れすることができるのだろうか。
皆さんも、オイル交換とオイルフィルター交換にチャレンジして、愛車への愛を確かめてみてはいかがだろうか。