レーシングパンツとレーシングブーツを履く日が来るなんて・・・

バイクの外観はライダーがまたがって完成する。と誰かが言っていたような気がするが、実際に僕もそう思っている。いくらカッコいいバイクに乗っていても、クソダサい服装だとカッコ良さが半減してしまう。だからバイクに乗るときは見た目にもある程度気を使う。ある程度、と言ったのは機能性も考えないといけないからだ。
機能性とファッション性を、自分の中でうまく折り合いをつけるポイントというのがあって、そのギリギリのせめぎ合いを勝ち抜いた服装でバイクに乗っている。なのでバイクに乗っている時、ファッションにおいては何かしらの妥協を伴いながら乗っていることになる。

今回、レーシングパンツとレーシングブーツを購入したのだが、実を言うと仕方なく購入したのでその話をダラダラとしていきたい。

目次

実はカッコいいと思っていなかった

サーキットでライダーが革ツナギを着て走っているのは、とんでもなくカッコいい。いつかあんなカッコでサーキットを走ってみたいとも思っていたし、思っている。
しかしながら、公道で革ツナギを着たり、ジーパンにレーシングブーツを履いたり、パーカーにレーシンググローブを嵌めて走るのは正直ダサいとまで思っていた。いや、今も少しは思っているかもしれない。

バイクにリターンした頃、知り合いのバイク女子と、SSに乗るのはいいが「あの格好」はしたくないよね、なんて話をしていたのを覚えている。

排熱対策の結果

現在僕が乗っているバイクはCBR954RRで、2023年の11月に納車された。だから寒い時期をずっと走ってきて確かに排熱はすごいなと思っていたが、むしろ冬だと暖かくてちょうどいいぐらいに思っていたのだ。

それが春ごろになるとだんだんと熱くなってきて、もはやニーグリップもキツくなるほどになってきたのだ。そこでまず排熱対策として考えたのが、脚の内側にヒートガードが付いているライディングパンツの購入を検討した。
でもいくら探しても、自分が納得できる見た目のものがないのだ。いかにもバイク乗ってます感が出てしまうし、なんだかオジサンぽいデザインに感じてしまう。(いや実際にオジサンなんだから気にするなよと言われるかもしれないが)

そこで行き着いたのが、インナーのヒートガードだ。

これだと普段着ているデニムなどの下に履けるので見た目を損なうことなくバイクに乗れる。いかにも、な格好でバイクに乗らずに自分の好きな、その時の気分に合わせた服装でバイクに乗ることができるのだ。

実際にインナーヒートガードを履いて走ってみると、全く排熱の熱さを感じない、まではいかないがかなり熱さは軽減できた。熱いのは熱いが、ニーグリップできない程ではないし、これなら真夏でもバイクに乗っていられる。

ただ、ひとつ問題がある。それは、プロテクター問題だ。
僕は近場を軽く走る時は、膝プロテクターを付けないで走ることが多いが、ちょっと遠出する時なんかはインナープロテクターを付けている。

インナーヒートガードを履いて、インナープロテクターを装着して、ズボンを履くとなかなかのゴワゴワ感になってしまうし、排熱は防げても暑いし蒸れるのだ。

試行錯誤の末にレーシングパンツ

リッターSSに乗っていた知人に「排熱を軽減するならレザーパンツだよ。」と言われていたのにも関わらず、アドバイスを聞かずにインナーヒートガードを購入して、結局のところ行き詰まってしまった。

ここまで遠回りはしたが、ようやく僕はレザーパンツを購入することにしたのだ。ただ、レザーパンツと言っても真っ黒の革パンみたいなものはSSには似合わないし、オジサン臭いと思っていたのでそれは無し。(あくまでも個人的な意見です)

すると必然的に、レーシングパンツを履くしか選択肢がないのだ。意を決して僕のレーシングパンツ探しが始まる。
まずは新品でどれくらいするのかネットで色々と調べるものの、想像通りお値段がなかなかのものだ。
そこでヤフオク!とメルカリで探す日々がしばらく続き、ようやくお目当てのレーシングパンツに出会うことができた。

メルカリで、23,000円。新品で購入後に1度だけ4時間ほど履いたと書いてあったのでほぼ新品と言っても過言ではない。(出品者の言葉を信じるのであれば、だが。)

BERIK LP-10126-BK
サイズは54で、少し大きいがまあ、そこは誤差ということにしておく。サーキットで走るのならもっとピチッと体にフィットしたものを着用しないといけない気がするが、一応、ツーリング用に購入したのでOKということにしておきたい。新品だと、なんと75,900円もする。それが23,000円で買えたのだから良い買い物だと思う。

早速、届いたレーシングパンツを履いて片道2時間ほどのツーリングに行ったが、結果は上々。排熱の熱さはインナーヒートガードよりも感じられず、何より安心感がある。腰と膝、すねにプロテクターが装着されているし、レザーが頑丈だから多少転けても擦り傷などは防げるだろう。

以前はダサいと覆っていたこのレーシングパンツも、履いて走っているとカッコよく思えてくるから不思議だ。ほんと自分は単純だなと思う。

そしたらレーシングブーツも必要だろ

レーシングパンツを履いて走ったのを自慢したくて知り合いに写真を見せたら、「いや、レーシングブーツ履かんとダサいやろ!」と。確かにそうかもしれない。
僕はいつもバイクに乗る時は、ドクターマーチンの8ホールを履いている。バイクに乗るために買ったのではないが、あまり履く機会がなかったのでバイク用に回したのだ。

BERIKのレーシングパンツにドクターマーチン。確かにダサい。デニムにドクターマーチンは普通に合うが、レーシングパンツには全く合わないのだ。

そこから僕のレーシングブーツ探しの旅が始まった。
まずはお決まりで、ヤフオク!とメルカリをくまなく探す。中古でもちょっと履いただけ、なら許せるがまあまあ履いたブーツは少しというか、かなり抵抗がある。どこのオジサンが履いたかわからないブーツだ。
いや、オジサンが履いたブーツをオジサンが履くのだから何も問題ないように思うかもしれないが、そこだけは譲れない。となると、なかなか希望のブーツが無いのだ。

これはもう新品を買うしかないと諦めて新品を探すが、やはりそれなりのお値段だ。新品のBERIKで4万円ちょいする。そん時にふと目についたのが「FC MOTO」という海外のサイト。

なんと、ここなら2万円台で新品が買えるではないか。送料に4000円ほど取られるらしいが、それでも僕の欲しいやつだと26000円ほど。これは買うしかないと意を決してポチッと。

海外からなので待つこと1週間。新品のBERIKが届いた。ただ、受け取る時に、おそらく関税だと思われる5100円を支払わされた。結局、新品のBERIKを31,000円ほどで手に入れることができた。まあ、それでも新品を日本で買うより安いので良しとしたい。

BERIK Losail Boot
ちゃんと箱に入れられてくる。

FC MOTO
https://www.fc-moto.de/ja/seeru?gad_source=1&gclid=Cj0KCQjwt4a2BhD6ARIsALgH7Drcrw8LkRMMC04wt2wCmWjOfnUS573zck-5gpweKD2kQEiK8dgqShIaAgQCEALw_wcB

あとがき

そんなこんなで、レーシングパンツとレーシングブーツを履くことになったわけだが、今ではこれがカッコいいと思っている。どこかで誰かが、ちょっと前の僕みたいに「ダサいな」と思っているかもしれないが、そんなことは気にしないことにした。
いつか僕のように、これのカッコ良さに気づく時がくるかもしれないからだ。やはりSSに乗る以上、それなりの格好がある。今考えると、SSに乗っているのにジーパンは逆にダサいのかもしれない。

バイクに乗る時の服装は人それぞれで個人の自由だが、そのバイクに合わせた服装が一番カッコいいと思う。
例えば、Z1のような旧車に乗っているのに革ツナギにレーシングブーツはおかしい。リッターSSに乗っているのに、ハーレー乗りのようなジーパンに半袖、ジェットヘルは意味がわからない。

ただ、レーシングパンツにレーシングブーツを履いているが、一向にアマリングが消えないのは内緒です。

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