今年は梅雨入りが遅かったですが、ようやく本州は梅雨入りしましたね。もちろん梅雨の間は、ライダーの皆さんはバイクに乗らない日が多いと思いますが、これからの夏の季節は梅雨が明けてもツーリング中に夕立やゲリラ豪雨など突然の雨に降られる可能性があります。
私も経験したことがありますが、雨でびしょ濡れになると気分も下がり、その後はツーリングを楽しむことができません。そんな時、レインウェアがあれば雨を凌いで引き続きツーリングを楽しむ事ができます。
バイクに乗って遠出するなら例え天気予報が晴れでもレインウェアは必須のアイテムです。
今回は、そんなレインウェアについて詳しく解説し、おすすめのバイク用レインウェアも紹介したいと思います。
バイク用レインウェアの特徴とは?
バイクようのレインウェアと普段着用のレインウェアにはどんな違いがあるのかをいくつかの項目に分けて解説していきます。
シームレスヒップ
バイク用のレインウェアの特徴として一番わかりやすいのがシームレスヒップです。
シームレスヒップとはズボンの背面に縫い目をなくすことで、レインウェア内部への浸水を防ぐ機能です。
バイク用に乗っている間はお尻に常に圧力が掛かってしまいます。
縫い目があるとどうしてもすき間ができてしまうため、浸水の可能性が高くなってしまいますが、お尻の部分の縫い目をなくすことによって圧力が掛かっても浸水しにくい設計になっています。
バタつき防止フラップ
バイクに乗っていると雨が降っていなくても風を受けてしまいます。
高速道路に良く乗る方はご存知かと思いますが、100kmで服がバタつくと結構痛いですし、乗ったあとの疲労感も大きくなります。
ここに雨が加わるとさらに疲労感が高くなってしまいますので、バイク用のレインウェアにはバタつき防止のベルトが腕や腰部分に取り付けられているものがあります。
2重前立て
前立ては皆さんご存知ですか?
知らない方もいらっしゃると思うので一応解説させて頂きます。
前立てとはウェアのチャック部分を隠すようについている帯状の布のことです。
当たり前ですが、バイクに乗っていると正面から風を受けてしまいますが、この風圧でチャックのすき間から雨が浸水してくることがあります。
しかし前立てがついているとこの浸水を防いでくれます。
さらにバイク用のレインウェアはこの前立てが2重になっているので、チャックからの浸水はほぼないと思って大丈夫です。
携帯用ポーチ
最近では小さく折りたためるレインウェアが増えてきていますが、バイク用のレインウェアは持ち運ぶことを前提として作られているものが多いので、シート下に入るくらいコンパクトに折りたためて、収納しやすいようにポーチがついている物が多いです。
レインウェアの選び方
レインウェアを選ぶには失敗しないためのポイントがいくつかありますので、ポイントごとに解説していきます。
耐水圧
レインウェアは当然ながら雨が降っているシチュエーションで使用しますので、当然耐水圧が高い方がレインウェア内部に浸水しにくいのです。
数値で表すと、ビニール傘の耐水圧は200~500mmほどといわれていて雨の侵入を十分に防いでくれるイメージですが、ここでいう耐水圧とは「水の圧力に対してどのくらい防水できるか」ですので、バイクに乗っている状態だと風を受けてしまいますので、当然水の圧力が強くなります。
従ってビニール傘程度の耐水圧だと浸水してしまいます。
バイクで使用するレインウェアはどのくらいの耐水圧が必要なのか?と疑問に思いますよね。
バイクで30分以上走るシーンでは20000mmの耐水圧がないと浸水してくる可能性がかなり高いです。
急な雨で一時的に着用する場合を想定しても8000mmの耐水圧が必要だと言われていますので、最低でも8000mm、雨の日でもガッツリツーリングしたいという方は20000mmの耐水圧があるウェアを選びましょう。
透湿性
透湿性とはウェア内の湿気を外に逃がす性質のことで、数値では○○g/mm/hと表しています。
この単位は24時間あたりに排出できる水分量を表していて、人が放出する水分量は安静時だと約2000g/mm/hで、激しい運動を行うと約8000g/mm/hもの水分量を放出します。
バイクに乗っている間は気温にもよりますが、大体5000~8000gmm/hの透湿性がないとウェアの中で蒸れてしまいます。
洗濯表示
レインウェアを選ぶ際は機能性だけではなくメンテナンス性も視野に入れて選びましょう。
その際に洗濯表示に注目して選ぶと良いでしょう。
レインウェアは防水加工がされていて手洗い表示がついているものが多く、誤って洗濯機に入れて撥水しなくなってしまったなんてこともあります。
ほかにも陰干しが推奨されているのもご存知ですか?
透湿性の高い生地は紫外線に弱い材質ですので、透湿効果が下がる可能性があり、劣化を早めてしまいますので、なるべく手洗いした後は日陰で乾かすことをおすすめします。
バイク用レインウェアのメンテナンス方法
レインウェアを購入する前にメンテナンス方法を事前に学んでおくことでウェアを長持ちさせることができるのでここでしっかりと学んでおきましょう。
レインウェアの洗濯方法
先ほども説明いたしましたが、レインウェアは基本的には手洗いです。
一部のレインウェアは洗濯機が使えるものもありますが、洗濯・乾燥後に防水スプレーをかけておくとより防水効果が長持ちするでしょう。
防水性能の維持方法
撥水効果は使用していると確実に劣化していきますので、撥水効果が落ちてきたら防水スプレーをかけるか、材質によってはアイロンをかけると復活する素材もありますので、素材に応じてメンテナンスをしてあげると良いでしょう。
ジャンル別おすすめレインウェア
最後におすすめのレインウェアを3つのジャンルに分けて紹介していきます。
人気のバイク用レインウェア
コミネ「ブレスターレインウェア フィアート」
人気のバイクウェアブランドのコミネから発売されている「ブレスターレインウェア フィアート」は初期耐水圧が27000mmとかなりの耐水圧を誇っています。
背中にはベンチレーション(通気のすきま)があるので高い耐水圧でも蒸れにくい設計になっています。
カラーバリエーションも豊富なので、お気に入りの一着が見つかりやすいでしょう。
エルフ(ELF) バイク用レインスーツ セパレート
フランスのモータースポーツブランドのelfから販売されている競技用デザインのレインウェアです。
こちらのレインウェアの耐水圧は10000mmと先ほどのレインウェアよりは劣りますが、決して低い数値ではないため使用に問題はありません。
コスパ抜群のバイク用レインウェア
南海部品「レインスーツ SDW9102A-3L」
こちらのレインウェアは耐水圧10000mmと高い耐水圧ながら価格もやすく腕と腰部分にバタつき防止のアジャスターも付いているので快適に走行することが可能でかなりコスパのいい商品です。
ワイズギア「ヤマハ サイバーテックス レインスーツ YAR32」
ワイズギアのレインウェアは2重前立てや背面のベンチレーション、袖口から雨が入らないための調整タブが付いていたりとかなり高機能です。
ほかにもヘルメットから垂れた水が内部に浸水しないように襟が高くなっていたりとライダーの痒い所に手が届くような設計になっています。
そしてヤマハのライダーさんには持って来いの「YAMAHA」ロゴが入っています。
機能性を重視したバイク用レインウェア
ゴールドウイン「ライディング レイン シェル GB23300」
こちらのレインウェアは3層構造の防水透湿素材を使用してるため裏地がなく、とても軽量で蒸れない設計になっています。
この記事で紹介しているレインウェアに欲しい機能がほとんど備わっているので、機能性を重視する方にはとてもおすすめのレインウェアとなっています。
ラフアンドロードスポーツ「デュアルテックスコンパクトレインスーツ RR7811」
先ほどのレインウェアよりも機能性は少し劣りますが、価格が抑え目で高機能なレインウェアをお探しの方はこちらのレインウェアが良いでしょう。
機能性はもちろん高いですが、こちらのレインウェアはコンパクトになるのが売りで、かなり小さく折り畳んで持ち運ぶことができるため荷物がかさばることなく持ち運ぶことができます。
まとめ
今回はレインウェアについて紹介させて頂きました。
急な雨はもちろんのこと、通勤でバイクを使用している方もレインウェアはかなり重要だと思います。
私もツーリング中に雨にあたることもありますが、レインウェアを常に持ち歩いているのであまり焦ることなくツーリングすることが出来ています。
皆様もこれを機会にレインウェアの購入を検討してみてはいかかでしょうか。
それでは良いバイクライフを!