ツーリングは車では味わえない楽しさがありますが、車にもバイクにも欠かせないのがガソリンです。
市街地を走る場合はさほど気にする必要はありませんが、峠道や山道、田舎道を走る場合はガス欠問題が常につきまとい、計画的にガソリンを給油しなければ立ち往生してしまうことになってしまいます。
そんな時に活躍するのがガソリン携行缶です。
今回はガソリン携行缶の基礎知識からオススメのガソリン携行缶まで紹介していきますので、バイクでの長距離ツーリングが好きな方や燃料タンクの容量が少ない方にとてもオススメの記事となっていますので、ぜひ参考にしてください。
ガソリン携行缶とは?
ガソリン携行缶はあまり馴染みのない方も多いと思いますが、簡単に言うとガソリンを持ち運ぶ入れ物です。
ガソリンは消防法第2条第7項に定義される危険物に指定されている危険物です。
普段ガソリンスタンドで普通に給油を行っていますが、可燃性が高く非常に危険です。
そんな物質を持ち運ぶ容器は当然ペットボトルのような入れ物では持ち運べません。
次の項目でガソリン携行缶の種類を解説していきます。
ガソリン携行缶の種類
ガソリンの携行缶には大きく分けて3つの種類があります。
材質によって持ち運べる量が変わり、ほかにも注意点や特徴がありますので、それぞれ解説していきます。
金属製
一般的なのが金属で作られている容器です。
金属製の容器は最大60Lまで持ち運ぶことが出来ます。
60Lを超える容量のものは基本的に売られていませんが、もしも見つけた場合は消防法違反になってしまうので、絶対に購入しないように注意してください。
プラスチック製
次にプラスチック製の携行缶です。
プラスチック製の容量だと最大10Lまでしか持ち運びができませんが、非常用でバイクに使用するのであれば1~3Lあれば十分ですので最大容量を持ち運ぶということは少ないでしょう。
業務用金属製ドラム缶
最後は業務用の金属製ドラム缶です。
こちらの容器は持ち運び用というよりは農作業をする方などが使うもので、容量は最大250Lで持ち運びは不可能です。
自宅に広い敷地があれば1缶置いておくと便利かもしれませんね。(笑)
消防法に注意
消防法は容量以外にも様々な事を定めていて、UN規格適合品や消防法適合品ではない携行缶を利用すると消防法違反になっていますので、ガソリン携行缶を買う際は適合品かどうかを必ず確かめましょう。
ホームセンターやバイクショップなどに置いている商品であれば適合品以外のものは置いていないと思いますが、万が一ということがあるので確認しておきましょう。
ガソリン携行缶への給油方法
次にガソリン携行缶への給油方法です。
バイクや車にガソリンを給油する際はセルフスタンドであればご自身で給油することができますが、ガソリン携行缶はセルフサービスでもフルサービスでもガソリンスタンドのスタッフに給油してもらわなければなりません。
また、ガソリン携行缶に給油してもらう際にも名前や住所を記入しなければいけないなど手続きが必要なので、必ずガソリンスタンドのスタッフの方に一言声を掛けましょう。
こちらも消防法で決まっているので、破ると消防法違反になってしまいます。
持ち運びに必要な条件
ツーリングに使うガソリン携行缶は持ち運びに特化した形でなければとても不便になっています。
ガソリン携行缶を選ぶ際のポイントを紹介しますので、参考にしてください。
消防法に適合している
大前提なのが消防法への適合品であることです。
先ほども紹介しましたが、ガソリンは割と身近にあるものですが、大変危険で、取り扱いを間違えると自身の怪我やトラブルだけでなく周りにも被害が出てしまいます。
なので、ガソリン携行缶を購入する際は値段にとらわれず適合品かつ安全性の高いものを購入しましょう。
必要な容量
次に必要な容量です。
バイクのツーリングではキャンプなどを除けば荷物は少ない方が楽ですし安全です。
走行する距離にもよりますが、1Lから多くても3Lくらいまでのものに抑えておくとガソリン携行缶の持ち運びも楽でガス欠になっても対応できるでしょう。
あくまでも給油用ではなく非常用という意味で持ち歩くのがおすすめです。
形
ガソリン携行缶には様々な形があります。
バイク用で検索すると水筒のような形のガソリン携行缶が出てくることが多いですが、容量が1L前後のものが多いです。
3Lあたりになると水筒型ではなくホームセンターに売っているような形のものがほとんどなので、サイドバックやリアボックスが必要になってきます。
オススメのガソリン携行缶3選
デザイン性や使い勝手を加味しておすすめのガソリン携行缶を3つ選びましたので購入の際の参考にお役立てください。
メルテックアルミニウムボトル
こちらの商品は容量が1L入り注ぎ口が25mmと細めに出来ているのでタンクに注ぐ際にこぼれにくい設計になっています。
さらに給油ホースもついているためタンクの給油口が狭いバイクでもらくらく注ぐことができます。
持ち運びの際にはカラビナ付きの収納袋がついてきますのでリュックを背負う方であればリュックに取り付けられます。
もちろん消防法適合品ですので安心して使うことができます。
クロスヨーロッパ小型ボトルタイプ
こちらの商品は0.5Lと容量は少ないですが、かなりコンパクトで1Lでは心もとないと思う方にもう一本このボトルがあればお守り替わりとして役立つでしょう。
デザイン性もよく、バイクによってはシート下の収納に収まるので、使い勝手もいいです。
注ぎ口は広めにできていてガソリン携行缶への給油もしやすく中が見えるので、使用量を調整しやすいです。
こちらも消防法適合品ですので安心してご利用いただけます。
小型や原付バイクに乗る方におすすめです。
ガレージゼロ GZKK10
最後はガレージゼロのGZKK10です。
こちらはなんと3Lも入る持ち運び用としては大容量なガソリン携行缶です。
1Lを超えると赤色の携行缶が主流ですが、こちらはアーミーグリーンのような男心をくすぐるデザインとなっています。
しかしボトルタイプではないので持ち運びにはサイドバックなどを利用しなければ不便になってしまいますが、長距離ツーリングで山道や林道を走る方にはとてもオススメのガソリン携行缶となっています。
給油ホースが細いので扱いやすくこぼしてしまうリスクも低いです。
こちらも消防法適合品ですので安心してご利用いただけます。
ガソリン携行缶おすすめまとめ
今回はガソリン携行缶について解説いたしましたが、ガソリンはバイクだけでなく発電器などにも利用でき、アウトドアの趣味をより良くする便利なものですが、取り扱いを間違えるととても危険なため、ガソリン携行缶は必ず消防法適合品を購入し、消防法違反のないように十分注意しましょう。
ツーリング仲間がガス欠で困っている時にガソリン携行缶があれば、あなたもヒーローに慣れること間違いありません!
これを機会にぜひガソリン携行缶の購入を検討してみてはいかがでしょうか。
それでは良いバイクライフを!