バイクの林道走行ってなに?〜自然の魅力を満喫する冒険〜

バイクでの林道走行は、アウトドアと冒険を組み合わせた魅力的な体験です。

『川のせせらぎ』『鳥のさえずり』『風が木々を通り抜ける音』。

そこには街中では味わえないような自然の魅力が詰まっているんです!

本記事ではバイクでの林道走行の魅力と、その人気の理由について詳しく解説していきます。

目次

バイクで林道走行の魅力とは?

バイクで林道を走る魅力は数多くあるんです。ここでは、その中でも特に魅力的な部分をピックアップしてご紹介していきます!

自然と一体になることができる

バイクで林道を走行すると、四季折々の風景を肌で直接感じます。「新緑の春」「涼やかな夏」「色鮮やかな秋」「静寂に包まれた冬」。普段の生活では感じることができないような、季節の移り変わりを体感できるのは林道走行の大きな魅力の一つなのです。

心地よい孤独感

都市部の喧騒から離れ、深い森の中を走る時、心地よい孤独感を味わうことができます。何もかもを忘れ、ただただバイクと自然だけに集中する。それは普段感じることのできない格別な開放感となります。

挑戦と達成感

林道走行をしていると、挑戦しなければいけない場面にも遭遇します。「デコボコした道」「急な上り坂」「川を渡る場面」などに必要とされるのがオフロードバイクのテクニック。このような困難を乗り越えて進むことでスリルと大きな達成感を得ることができます!

なぜ林道走行が人気なのか?

筆者も魅了されたバイクの林道走行は依然として人気が高いアクティビティの一つ。そんな林道走行の人気には、以下のような理由があります。

アウトドア活動のブーム

近年は健康やレジャーへの関心が高まっており、アウトドア活動がブームになっています。林道走行は、自然を満喫しながらアクティブに過ごせるため、多くの人に支持されています。

非日常を楽しむことができる

日常生活から一歩離れ、非日常の世界を体験することは、ストレスの解消やリフレッシュにピッタリ!林道走行は、非日常を満喫できる代表的なアクティビティの一つです。

体力・技術の向上

林道走行には、先ほどもご紹介したようにオフロードバイクのテクニックが必要な場面があります。林道走行を通じてテクニックや体力を磨き、自己を成長させることができます。筆者自身もはじめは無理だと思っていた直径1mの大木をバイクで乗り越えることができた時は感極まるものがありました!

コミュニティの存在

SNSやクラブ活動を通じて、林道走行を楽しむコミュニティが多数存在します。共通の趣味を持つ友人と一緒に走ることで林道走行の楽しみが何倍にもなるでしょう。また、SNS経由で林道走行の経験者からアドバイスを受けることができるなど、コミュニティを通して情報収集をすることも可能です。(筆者もSNSで知り合った経験者に林道を案内してもらっていました。)

バイク用品の進化と多様化

実は、最近では林道走行に特化したバイク用の装備やパーツもどんどん増えていっています!これにより、いままでよりも安全かつ快適に林道走行を楽しむことが可能になりました。

林道走行の基本知識

林道走行とはそもそもどのようなものなのでしょうか。ここでは、林道走行の基本的な知識をご紹介します。

林道ってどんな場所?

林道とは、文字通り森林を通る道路のこと。これらの道路は、もともと林業のために作られたもので、木材の搬出や森林管理のために使用されていました。多くの林道は未舗装であり、自然の地形に沿って狭く複雑なルートを辿っていることが一般的です。

林道は、交通量が少なく、周囲には豊かな大自然が広がっていることも多いです。このため、近年ではオフロードバイクや四輪駆動車によるレジャーとして、またハイキングやキャンプなどのアウトドア活動の拠点としても利用されています。

※ただし、林道は公道とは異なり、管理が行き届いていない場合もあるため、走行には十分な注意と準備が必要です。

林道走行の歴史と背景

林道走行の歴史は、林業とともに歩んできました。20世紀初頭、林業が盛んだった時代には、木材を運ぶための道路として林道が整備されました。当初はあくまで作業用の道路であり、一般の人々が利用することはほとんどありませんでした。

しかし、1960年代以降、四輪駆動車やオフロードバイクの普及により、林道をレジャー目的で利用する人々が増え始めました。また、近年では健康志向やアウトドアブームの影響もあり、さらに多くの人が林道走行に興味を持つようになっています。

安全な林道走行のための準備

林道走行は、自然との一体感や冒険心を満たす魅力的なアクティビティですが、同時に危険も伴います。安全に楽しむためには、事前の準備が不可欠です。

適切な車両を選ぶ

林道は舗装されていないことが多く、道が狭かったり、岩や泥ででこぼこだったりするため、適切な車両を選ぶことが重要です。筆者や筆者の周りではセローに乗っている人が多かった印象です。(セローは初心者にもおすすめです。)

車両の点検

林道走行前には、タイヤの空気圧、ブレーキ、灯火類など、車両の基本的な点検を行ってください。車両の点検不足によって思いもしない事故が起こってしまう可能性も…。

必須の装備とギア

林道走行には、特別な装備やギアが必要です。一般道とは違い、デコボコ道や倒木などをバイクで越えていきます。その際、転倒してしまうリスクも高いです。

万が一、転倒等の事故があった際にも自分自身を守ることができる装備を用意しておくと安心です。主に関節部や胸部を守るプロテクターは必須級のアイテムです。筆者も転倒してしまった際はそれらのプロテクターのおかげで無傷で帰宅することができました。

地図とGPS

普段通っている一般道と違い、標識などが設置されていないことも多いです。道に迷わないために、詳しい地図とGPSを持参してください。林道に行ってみるとわかるのですが、森林内には似たような景色が広がっている場所もあります。筆者自身、方向感覚が全然わからなくなってしまうこともよくありました。

適切な服装

森林内は予想以上に涼しい場合があるため、暖かい服装や雨具を準備していくと良いでしょう。汗で思ったより身体が冷えてしまったり、森の中なのでそこそこ冷え込むなんてこともよくあります。

飲料水と食料

林道走行が楽しくなって思ったより長時間遊んでしまうこともよくあります…。長時間の走行や非常時に備え、十分な量の飲料水と食料を持参してください。

応急処置キット

怪我をした際のために、基本的な応急処置キットを持って行きましょう。森林の場所によっては、すぐに救急車が到着しない場合もあります。

法律とマナーを守ろう

林道走行は、美しい自然を満喫しながらアドベンチャーを楽しむことができる活動です。しかし、その魅力を維持するためには、法律とマナーを守ることが不可欠です。いつまでも林道走行を規制されず楽しむためにこれからご紹介する法律やマナーには目を通しておきましょう。

林道走行に関連する法律

林道走行には、交通法規だけでなく、森林法や環境法など、さまざまな法律が関わってきます。

交通法規

 一部の林道は一般道路としても扱われており、交通法規が適用されます。一般道路として扱われている林道では普段と同じように交通ルールを守って走行しましょう。

森林法

林道はもともと林業目的で作られた道路であるため、森林法が関係してくることがあります。たとえば、伐採地域への立ち入り制限などがあるかもしれません。立ち入り禁止と書かれたエリアには無断で立ち入ってはいけません。

自然保護法の遵守

特に自然保護区域内の林道では、生態系を保護するための法律が適用されているかもしれません。このような地域では、ゴミの持ち帰り等を行い、動植物への影響を最小限に抑えるように注意してくださいね。

環境保護

自然を楽しむ活動である林道走行は、環境に対する影響も考慮しなければなりません。

ゴミの持ち帰り

ゴミは必ず持ち帰り、適切な処分を行いましょう。ゴミを林道に捨ててしまっては、次第に林道走行できる林道が少なくなっていってしまいます。自分たちのためにゴミのマナーは守りましょう。

動植物への影響

林道を走行する際には、動植物への影響を最小限に抑えるよう注意しましょう。特に絶滅危惧種などが生息する地域では、注意深く行動する必要があります。

緊急時の対応

林道走行は魅力的なアクティビティですが、都会から遠く離れた自然の中であることが多いです。そのため、万が一の緊急時には適切な対応が必要です。ここでは、林道走行中のトラブル時の基本的な対処法、救急対応と連絡先、さらには避難方法について解説します。

トラブル時の基本的な対処法

落ち着いて状況を把握

何かトラブルが起きた際は、まずは深呼吸をして冷静になりましょう。現状を把握し、周囲に危険がないか確認します。

車両の安全確保

もし車両にトラブルが発生した場合、安全な場所に移動させ、ハザードランプを点灯させるなどして他の人に知らせましょう。

簡易修理キットを使用

軽度のトラブルであれば、簡易修理キットを使用して応急処置を行うことができるかもしれません。また、ちょっとした工具やパンク修理キットなども持っておくと役立ちます。

一緒に走行していた友人が転倒した際、用意していた工具で応急修理を行い、林道から抜けることができた経験があります。

助けを求める

トラブルが解決しない場合は、救援を呼ぶか、近くの人に助けを求めましょう。

救急対応

怪我をした場合や体調が悪くなった場合は、速やかに応急処置を行います。救急キットを持参し、基本的な応急手当の知識を持っておくことが重要です。もし応急処置で改善しない場合や応急処置で処置しきれない場合は救援を呼びましょう。

緊急連絡先を控えておく

走行前に、地域の緊急連絡先や救急サービスの番号を控えておきましょう。緊急時には110番(警察)または119番(救急)に電話し、迅速な対応ができるようにしておきましょう。

緊急時の避難方法

林道は普段生活するエリアと離れており、いつ緊急事態が起こっても不思議ではありません。普段から緊急時の避難方法を頭にいれて行動しましょう。

緊急時の対応に重要なのは、冷静な判断と準備。林道走行を行う前に、ここでご紹介するような、必要な用品の準備や緊急連絡先の確認、避難場所のリサーチなどを行うことで、もしもの時に迅速かつ適切に行動することができます。

避難場所の確認

林道走行前にルート沿いの避難場所や避難小屋は確認しておきましょう。事故等が起こった際の安心感が全然違います。

避難用品を持参する

防寒具、飲料水、非常食など、緊急時に必要な避難用品を持参しましょう。これらは万が一の状況で本当に役立ちます。

避難時のコミュニケーション

避難する際は、できる限り他の人に知らせ、団結して行動することが重要です。また、家族や友人に連絡を入れ、現在地や状況を伝えましょう。

避難ルートを判断

避難する際は、周囲の状況に注意を払いながら、最も安全なルートを選択します。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

林道走行は準備や走行スキルが求められるアクティビティですが、しっかりと下準備をし、計画を練っていれば安全に楽しむことができます。

筆者も以前出先の林道で転倒してしまいましたが、様々な備えがあったので問題なく帰宅することができました。これをきっかけに、あなたも林道走行デビューしてみてはいかがでしょうか!

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この記事を書いた人

国産車・外車問わず様々なバイクを乗り継ぐアラサーライダー。
サーキット走行からオフロードコース走行までありとあらゆるジャンルを楽しむ。直近はMT-10SPに乗っており、現在は次のバイクを探している最中。

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