ツーリングの目的は人それぞれ。ひたすらバイクで遠くに行きたい距離ガバ勢もいれば、快走路を駆け抜けたいライダーもいるし、絶景を求めるライダーもいるし、他にも色んな目的でライダーは走る。
今回は、美味いものを食べたいグルメライダーに向けて、僕が行った兵庫県のグルメツーリングスポットをピックアップして紹介したいと思う。道中に快走路があるかどうか、絶景があるかどうかは大事な要素だと思うが今回それらは省略する。純粋にお店だけにスポットを当てた記事だ。
おいしいかどうか、には個人差があると思うのでぜひご自身の舌で確かめに行ってもらいたい。
ハンバーガー
兵庫県の丹波篠山市あたりは、ハンバーガー屋さんをGoogleマップで検索するとハンバーガーの激戦区と言ってもいいぐらい出てくる。なので今後もこのハンバーガーの欄にはお店が追加されていくだろう。
市島製パン研究所
兵庫県丹波市の田園風景が並ぶ集落にある「市島製パン研究所」は古民家をリノベしたパン屋さんだ。営業日はなぜか木金土の3日間だけなのだが、むしろそこにはこだわりを感じずにはいられない。北海道の小麦を100%使用したこだわりのパンが食べれる。
そしてパン屋さんの奥がカフェスペースになっており、ハンバーガーはもちろんパスタなどのランチも食べることができる。
ここのハンバーガーはパン屋さんだけあって、バンズが美味しい。そして肉やソースにもこだわっている。
僕が食べたのは「トミーノチーズバーガー1,650円」で、トミーノチーズとは簡単に言うとカマンベールチーズみたいなもの。カリッとしていて噛むとふわっとした食感のバンズとチーズの相性が抜群だ。
ハンバーガーを食べた後はぜひ店頭でパンをテイクアウトして帰って欲しい。お土産にもちょうどいいかも。
BBQ & Burger BP
丹波市のキャンプ場「丹波悠々の森」内にあるログハウス風のレストランで、BBQやハンバーガーなどキャンプ場利用者以外でも食べることができる。キャンプ場だが山奥にあるわけではなく、駐車場まで舗装路のみなのでバイクでも楽々行くことができる。
定休日は火曜日。店内はアメリカンな感じに仕上げられており、いかにもハンバーガーなお店になっている。
ここでは、丹波プルドポークバーガー1,300円をいただいた。イチオシっぽいメニューだったのでこれを食べたが、こだわりポイントとして、1)黒豆きなこバンズ、2)大納言小豆ソース、3)丹波栗きん豚プルドポーク、と書かれていて、いわゆるご当地バーガーになるのかもしれない。ハンバーガーと言えばビーフのイメージが強いので豚のハンバーガーも珍しい。
とにかくボリューミーで、セットにポテトなんて頼んでしまうと食べきれないかもしれない。
周りを自然に囲まれた中で食べるハンバーガーは格別だ。
ROUTE65
加古川市にある、ハンバーガーとピザのお店で、ライダーズカフェ?と言ってもいいような雰囲気のお店だ。おそらくオーナーさんの家であろう敷地内にお店が建てられており、家の庭でも食べれるようになっている。もちろん店内でも食べることができるが、少し店内は狭いので天気の良い日には外で食べる方が気持ちいいだろう。
ハンバーガーの感想は、とにかくバンズが美味い。もちろん肉も美味かったが、バンズの美味さが印象に残るハンバーガーだった。
家の前がバイク置き場になっているので、ライダーには嬉しい。次回はピザを注文したいと思う。
親子丼
僕は普段、親子丼をチョイスすることはあまり無いので、めちゃくちゃ美味い!と思った親子丼に巡り会えたことはないが、ここの親子丼は絶品だった。
鶏の店 かしわ家
兵庫県加古郡にあるお店で、地元の養鶏場から買い付ける濃厚卵を使った「月見親子丼」が有名。親子丼だけでなくチキン南蛮など他の定食もあり、焼き鳥のテイクアウトもできる。近くに2号店もある。
このあたりでは有名店らしく、お昼時ともなれば行列ができるので11時の開店と同時に到着するように向かうのがおすすめ。
玉子をふんだんに使った親子丼の上に、さらに卵黄が乗っかって出てくる月見親子丼をぜひ食べてみて欲しい。これはリピート確定の美味さだと思う。
朝食
バイク乗りの朝は早い、というワードがSNSでは広く認識されるほどライダーの朝は早い。遠くの目的地まで行き、明るいうちに帰ってきたいからだろう。そんなライダーの腹を満たす朝食が食べれるお店を紹介する。
お食事処 たけや
兵庫県丹波篠山市にあるこちらの食堂は朝早くから地元のおじいちゃん連中で賑わっている。朝食といえば何かと喫茶店のモーニングのようにパンと卵とサラダとコーヒーを連想してしまうが、こちらで和の朝食を食べることができる。
和朝食といえば、旅館などに宿泊しな限り中々食べることができないのでこれは嬉しい。
詳しくはYouTubeや、下記記事に書いているので参考にしてほしい。
神戸市中央卸売市場 東部市場 食堂
兵庫県神戸市にある卸売市場の中の食堂で、本来は職員のためにある食堂だと思うが一般解放されていて、誰でも気軽に食事できるようになっている。
朝の7時から開いているので、ツーリング前の腹ごしらえにはぴったりかもしれない。ここでは、新鮮な刺身定食がおすすめだが、他にも色々とメニューは充実している。刺身定食は安くて上手くて、ボリュームもたっぷりだ。
食堂の場所は少しわかりにくいが、市場を入ってすぐ左側にある緑色のらせん階段を登り、渡り廊下を渡った2階にある。2階に入るとなにやら事務所などが並んでいて、ホントにこんなところに食堂があるのか?と疑ってしまうが、そのまま真っ直ぐ進むと右手に食堂が現れる。
定休日は日祝と水曜不定休なので、休日ライダーの人たちには難しいかもしれないが、平日や土曜日に行けるならぜひ行ってみてほしい。
蕎麦
オジサンライダーには欠かせない、特に夏の暑い日に冷たい蕎麦は最高に美味しい。あっさりしているし二日酔いにも最適だ。
そば処 大名草庵
兵庫県北部、丹波市青垣町の「秘境」と言っても過言ではない、山奥のひっそりとした集落にその蕎麦屋は存在する。大名草庵と書いて、オナザアンと読む。
山奥にあるというだけで、それだけで美味しそうだと思ってしまうのは僕だけだろうか。平日に行ったにも関わらず、しかも山奥の狭い道を通ってたどり着くような辺鄙な場所にあるのに、店内は満席で入店するまで15分ほど待ったぐらいだから、もしかしたら有名なお店なのかもしれない。
詳しくは別記事でも紹介しているので、ぜひ秘境の蕎麦を堪能してみてはいかがだろうか。
本格手打ち出石蕎麦 善店(よいみせ)
出石そばの名店はいくつもあるかも知れないが、バイク置き場の心配もあったので郊外の駐車場が広そうな店を選んだら、これが偶然にも良かったので紹介しておきたい。
店内は清潔で店員さんの愛想も良い。カウンターが数席と、あとはお座敷だったと思う。座敷でも半個室の席に座ると窓の向こうには田んぼが広がっており奥の方には雄大な山々を見ることができる、景色の良い席があるので運が良ければそちらに座ってほしい。
出石そばを注文すると、小皿に乗った蕎麦が5皿とそばつゆ、薬味、生たまご、とろろが付いてくる。味はといえば、当然のように美味いが、ここでおすすめしたのは「麦とろごはん」だ。これが実にうまい。
複数人で行くなら唐揚げとか天ぷらとかも頼むといいかも知れない。僕は一人で行ったので、麦とろごはんと出石そばを注文した。
但馬大仏の帰りに寄ったのだが、道中は快走路が続くのでおすすめである。
かつめし
兵庫県加古川市のご当地グルメ、「かつめし」は、白ごはんの上にビフカツを乗せて、上からデミグラスソースをかけた加古川市民のソウルフードだ。加古川市やその近辺には100店舗以上も「かつめし」を出すお店があるらしい。
本家かつめし亭
加古川市内にある「かつめし」の有名店で、お昼時には入れ替わり立ち替わりお客さんが出入りする。駐車場もあるので、バイクでも行きやすいお店だと思う。
店内はコの字型のカウンターとテーブル席があり、ソロツーリングでもカウンターに座れるので気兼ねなく行くことができる。僕は並盛を注文したが、男性なら大盛りぐらいじゃないと満足できないかもしれない。
カレーうどん
冬の寒い日のツーリングにはアツアツのカレーうどんが最高だ。冷えた身体を芯から暖めてくれるカレーうどんの店を紹介する。
カレーうどん屋さん かずら
兵庫県佐用郡佐用町にあるカレーうどんのお店「カレーうどん屋さん かずら」は、快走路を気持ちよく走った後に現れる。ただ、ぱっと見た感じ、全くうどん屋さんに見えないおしゃれな外観をしていて、まるでカフェのよう。
店内に足を踏み入れると、またまたカレーうどん屋さんらしからぬ内装が出迎えてくれ、BGMもオールディーズなどアメリカンな雰囲気満載の中、美味いカレーうどんを食べることができる。
店主のお父さんとお母さんも気さくな感じでとても愛想が良く、これも人気がある理由の一つだと感じられる。
おすすめは、牛すじカレーうどんだ。
ラーメン
ツーリング先で食べるメシと言えば、ラーメンは定番すぎるほど定番ではないだろうか。ラーツーという言葉もあるぐらいなので、もちろん僕もラーメンはよく食べる。
かんばしラーメン
兵庫県西脇市にある「播州ラーメン」のお店。快走路を走った先、メイン通りから急角度の三叉路を入ったところにひっそりと佇むラーメン屋だ。
醤油ベースの甘めのスープが特徴で、ここに行くなら「にんにくラーメン」を注文して欲しい。ちょっとクセになりそうな味だが、帰りのヘルメットは臭くなるのでご注意を。
餃子
餃子、といえば大抵はラーメン屋さんにあるので「ラーメン」に分類しようとも思ったが、あえてここは「餃子」というカテゴリーを作った。
美味しい餃子を食べるとどうしてもビールが飲みたくなるが、ライダーなのでもちろん飲めないもどかしさを押し殺しながら食べることになる。
ねぎとにんにく
兵庫県たつの市にあるこのお店、やはり地元では有名店なのだろう。ひっきりなしにお客さんの出入りがある。
ここの餃子は熱々の鉄板で提供される、ねぎ餃子ときゃべつ餃子の2種類だ。
おすすめは、ねぎ&きゃべつ餃子(各5個入り)630円。自家栽培のネギとニンニクとふんだんに使った餃子はもちろん、播州ラーメンも味わうことができる。
また、店内は清潔感に溢れ、店員さんの愛想も非常に良いので総合的に良いお店だと思う。きちんと駐輪場もあるのでバイクでも心配なく行くことができる。
たまごかけごはん
実はこの店に行くまで知らなかったのだが、たまごかけごはんを食べれる店はそこそこ存在する。何かのきっかけで知ったのだが、たまごが食べ放題なのは魅力的だ。
だが、よくよく考えてみてほしい。家でご飯を炊いて、スーパーでたまご1パック買う方が断然安いのだ。それでも、食べ放題という魔法ワードに魅せられて連日多くの人が訪れる。かくいう僕も3回ほど行ったのだが、やはり家で食べる美味しさとは比べ物にならない。
但熊
兵庫県豊岡市にある、たまご食べ放題のたまごかけご飯屋さんだ。おそらくこのお店が一番有名なのではないだろうか。僕の推測では、他の店がこの但熊を真似して次々と出店していったのだろう。養鶏場をやっていると案外出店のハードルは低いかもしれない。
肉
歳をとるとあっさりした物を好むようになり、何かと和食や魚介系を食べることが多いと思うが、僕は肉もまだまだ好きだ。ガッツリ肉を食べると力がみなぎる気がする。
ステーキ
兵庫県赤穂市にあるステーキ屋さん「元祖かもめ屋 赤穂本店」を紹介する。
関西のライダーがここに行くなら「播磨シーサイドロード」を走ることをおすすめする。瀬戸内の海岸沿いを走る快走路でなだらかなワインディングが楽しめる。播磨シーサイドロードを入るとすぐに「道の駅 みつ」というライダーには有名な道の駅があり、天気の良い休日ともなればライダーで賑わっている。
播磨シーサイドロードを走り相生を抜けてそのまま赤穂市へ入ると「元祖かもめや」が現れる。駐車場も広いのでマスツーで行っても十分にバイクを停めることができるだろう。
この店はステーキ屋さんなのだが、なぜか海老のバター焼きが名物らしく、ステーキに海老が乗っかってくる。そのあたりの詳細は別記事でも紹介しているのでぜひご覧いただきたい。
まとめ
今後もこの記事にはお店を追加していく予定。
美味しいものを食べるために、今日も僕はバイクで走る。