【愛車紹介シリーズ】第1章:憧れのバイク BMW旧車カフェレーサーをヤフオクで落札

ライダーの皆様、あなたの憧れのバイクはありますか?バイクに乗り続ける以上、新車・中古車問わず、きっと憧れの車両はあるのではと思います。

筆者はこのメディアで幾度となく書いている通り、カフェレーサーに目がありません。中でも46worksさんが作るような、BMW旧車カフェに唯ならぬ憧れがありました。しかしながら、有名ビルダーが作るバイクは、値段が高くてとても庶民の筆者に手が出せる代物ではありません。憧れは憧れのままかと諦めていたところ、某Yオークションで運命的な出会いがありました。

というわけで今回は、私の【愛車紹介シリーズ】第1章:憧れのBMW旧車カフェレーサーをヤフオクで落札をポストしていきたいと思います。 

私の憧れのバイク、ドゥカティのベベル900SS
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目次

スラクストンRを手放す?

BMWカフェが欲しいと真剣に考えていた頃(昨年の春)、私はトライアンフのスラクストンRに乗っていました。2020年式ながら、随所に感じるクラシックなスタイルが美しいカフェレーサーで、特にメーカー純正のロケットカウル仕様は大変気にっていました。そして見た目だけではなくて、最高出力97馬力を誇る水冷並列2気筒エンジンは、トルクフルでワインディングも高速も難なく走ってくれました。これ以上ないカフェレーサーでしたが、ノーマルでほぼ完成されていて、何か物足りなさを感じていました。もっと自分だけのカフェレーサーを作りたい、唯一無のモーターサイクルに乗りたいと思う気持ちが自分の中で日増しに大きくなっていたのです。

そして次のステップに進めるカフェレーサーを手に入れる為に、約2年連れ添ったスラクストンRを手放す決心をしました。 

昨年まで筆者が所有していたスラクストンR

憧れのベベルとR100カフェ

憧れのバイクはドゥカティでいえばベベル900SSでしたが、所有しているオーナーさんに聞くと、とてもバイク初心者の私が扱えるバイクではないと感じました(バイクをある程度自分で直せるようになったら、一度は所有したいバイクです)。

一方もう一つの憧れであるBMWのバイクは慣らしが5万キロだとか、20万キロでも走れる頑丈で壊れにくいエンジンだとよく耳にします。そしてカスタムパーツやビルダーも多いことから、ニューマシンのターゲットをBMWのR100シリーズにすることにしました。
ちなみにR100のモデルにはリアがツインサス仕様の前期(1978~1984)、モノサス仕様の後期(1986~1992)があります。

前期のBMW・R100RTオリジナル

純正のフェアリングのついたBMW R100RSやR100RTの車両は100万円以下であるのですが、ここから理想のカフェレーサーにカスタムするのことを考えると、車体代金以外に約200万~300万円のカスタム費と時間がかかりそうです。

ですが現状で私に合計で300~400万円のお金は捻出できそうにもありません。そんなことを考えていると、憧れが暗礁に乗り上げそうになっていました。

実車を見にリトモアルベーロさんへ

それならある程度カフェカスタムされたBMW旧車を探し、それを自分好みに変化させていくのはどうだろうかと考えました。確かにグーバイクやヤフオクを見ていると、そのような車両があります。

まずは実車を見てみようということで、福岡県糸島市にある「リトモアルベーロ」さんを訪れました。代表の土屋さんは以前、46Works中嶋さんが立ち上げた東京の「リトモセレーゾ」に在籍し、BMWやモトグッチのカスタムビルダーの一人でした。10数年前に、福岡に移住し「リトモアルベーロ」を立ち上げ、九州のカスタムビルダーとして現在に至ります。事前に連絡をし、在庫しているBMWカフェカスタム車両を見せてもらいました。
モノサス仕様のR100RTベースで、ロケットカウル・シングルシート、バックステップなど、いい感じにカスタムされたカフェレーサーでした。しかしそこに私が切望していたFCRキャブレーターをつけると、総額は雄に200万円超えてきます。予算オーバーだったのでこの車両は断念しましたが、少し先が見えた気がしました。 

旧車BMWをメインにカスタムしているバイクショップは、意外にも九州近郊に何件かあり、問い合わせをしたり見に行ったりもしました。しかしながら、希望価格と自分が望んでいるカスタムが施された車両に出会うことはできませんでした。

リトモアルベーロさんのR100RTのカスタム車(売約済み)

ヤフオクに急遽出現したR100RT改

バイクショップでBMWカスタム車を探すのと並行して、ヤフオクやフリマサイトでもそういった車両がないかずっとモニターしていました。

ふとある日の昼下がり、とんでもないバイクが目に飛び込んできます。1981年のBMW・R100RTをとことんカスタムした車両。前後オーリンズ&ブレンボキャリパー、FCRツインキャブ、投下類はケラーマン、メーターはモトガジェットのLED、バトルファクトリーハンドル、トップブリッジ・マフラー・バックステップはワンオフなど。まさにBMWカフェレーサーカスタムの「宝石箱やぁ」でした(笑)オークションは198万円~で出品されていましたが、1週間経って落札ナシ。0円スタートで、180万円即決の条件で再スタートしました。
これはワンチャンあるかもしれないぞ、オークション終了日まで注視することに。 

ヤフオク史上最も長い1日、落札なるか?

そしてオークション終了日、予想はしていましたが前日の700,000円から一気に1,000,000円まで入札金額が上がりました。そして終了30分を切って価格は1,300,000円。ここから私もオークションに参加して、まずは1,350,000円で入札。しばらく沈黙が続き、入札がなかったのですが残り15分を切ったところで、1,500,000円の入札が入ります。残り10分を切ったところで腹をくくって、1,501,000円で入札を入れました。 

正直、腹の中では1,600,000円まで出そうとは考えていました。ヤフオクをされている方ならわかると思いますが、ここからの終了までの5分が長いのです。このオークションには自動延長機能がなかったので、きっちり時間通り終わるのは有難いのですが、5分が1時間くらいに感じました(汗)4分、3分、2分と刻まれていきますが、ライバルの入札は入りません。そして1分、50秒、40秒とカウントダウンが始まります。

オークション残り1時間で入札しました

頼む・お願いだからもう入札してこないでと、祈る思いです。30秒、20秒・・・1分ってこんなに長かった?と考えてしまいます。そして10秒、5秒、0秒。オークションが終了しました。「おめでとうこざいます!落札しました」のメッセージがきました!!!やったぁ、人生初のヤフオクでバイク購入、しかも150万円超えは筆者のヤフオク史上最高額です。 

無事落札できました

長い戦いを終えた戦士は、すぐに取引連絡をしました。Yahoo後払いで支払うことができるのですが、ここで思わぬ誤算が発生します。皆様は、ヤフオクに「落札システム手数料」があるのをご存知でしょうか。クレジットカード払いやPaypay払いにした場合、Yahooプレミアム会員は落札価格の8.8%(非会員なら落札価格の10%)を支払わなければならないのです。

つまり1,501,000円で落札したならば、132,088円(非会員なら150,100円)!!

これは結構な大金なので、何かこの手数料を減らす方法はないか必死に調べました。すると、銀行振込をしたら振込手数料だけで済むとのこと。無事に、手数料は220円で済みました。これは今後、バイクなどの高額商品を落札した際使えますので、皆様ご記憶下さい。

落札後のやり取り

落札したBMW・R100RT(出品したバイク屋さんにて)

落札後、ヤフオク内のメッセージにてメールを交換し、出品者とのやり取りが始まりました。出品者は、東京都内のバイク屋ショップ。カスタム・ハーレーを主に扱うお店で、このR100RTは知り合いが販売して欲しいとお願いされて出品したとのこと。検無し車両なので、車検の再取得と熊本デポまでBAS配送の手配をお願いすることにしました。カスタム車両なので無事車検が通るのか心配でしたが、1週間後車検完了の連絡がきました。そこから2日後、BASへの引き渡しが終わり、あとは待つだけです。

気になる納車の模様は、次回の第2章でお届けしたいと思います。乞うご期待下さい。 

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この記事を書いた人

Yone Log for Motorcycleの運営者。コロナ禍を機に大型二輪免許を取り、バイクに乗り始める。商社マンからフリーランスに転身し、関西からツーリング天国の熊本へ移住。カフェレーサー&スーパースポーツ好きで、サーキット初心者。愛車はドゥカティ848EVOコルセSEとBMW・R100RTカフェ仕様(1981年式)。

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