個人的に、「パスタを食べに行こう!」と思うことはほとんどない。なんだかオシャレな雰囲気が苦手だし、パスタ屋さんのパスタは量が少ないから満たされないことが多い。特にオジサンがひとりでバイクウェアでイタリアンレストランへ入るとなると、かなり無謀というか勇気が必要だ。
それでも、たまに喫茶店のナポリタンを無性に食べたくなることがある。洗練されたレストランのナポリタンではなく、お皿の上にちょこんと申し訳なさそうに乗っているナポリタンではなく、昔ながらのべちょべちょのナポリタンが食べたくなるのだ。
滋賀県高島市まで片道2時間バイクで走る
自宅から名神高速に乗り、京都東インターで降りて琵琶湖の西側、湖西道路を北上して高島市に向かう。
京都東インターから湖西道路へは、初めての人だとちょっとややこしいかもしれないが、とにかく料金所を出て左へ左へ進むと湖西道路へと繋がる。ここは無料の道路で高速道路ではないが、ほぼ全車、高速道路並みの速度で走行している。かといってスピードの出し過ぎには注意して走ってほしい。
湖西道路を走り、トンネルを3つほど抜けると右手に琵琶湖が見えてくる。ここからは、ほぼずっと琵琶湖を眺めながら快適に走ることができるが、夏場(特に海水浴シーズン)は琵琶湖へ泳ぎに行ったり、BBQに行ったりする車で必ず渋滞するので注意が必要だ。
湖西道路を終点まで走ると、一般道の国道161号を走る。途中で白髭神社の湖中鳥居が見えるので、そこで観光がてら休憩するのも良いかもしれない。
そのまま161を走っていると高島市に到着する。
喫茶・レストラン安曇川
高島市内に入り、国道161号と並走する滋賀県道558号沿い、安曇川(アドガワ)の手前に「喫茶・レストラン安曇川」がある。安曇川スポーツセンターの横にあるので、スポーツセンターが運営しているレストランかもしれないが、地元の人でお昼時には賑わっている印象を受けた。
僕が入った時は席が2つ空いていたが、すぐに満席に。キッチンに2人、ホールはおばちゃんが一人で仕切っていてめちゃくちゃ忙しそうにしていたが、仕事には手慣れているようでスムーズに捌いていた。
食欲をそそる色んなメニューがあったので、ナポリタンやめよかな・・・とも思ったが、目的のナポリタンを注文したら、出てきたのは熱々の鉄板に乗せられたナポリタンだった。具材はオーソドックスなナポリタンの具材、味も期待通りで裏切られることはない。
どことなく懐かしくさせてくれるナポリタンはやっぱり最高だった。
わざわざ片道2時間かけなくても、自宅の近所で探せばどこかに喫茶店のナポリタンはあると思うのだが、やはりバイクで走りたいがために片道2時間走るというのがいい。おそらくこれはライダーにしかわからないだろう。バイクに乗らない人が聞いたら、え?となること間違いなしだ。
帰りは鯖街道を走る
鉄板ナポリタンを満喫した後は、行きと同じ湖西道路と名神高速で帰るのではなく、朽木から鯖街道を走り京都市内を抜けて京都南インターから帰路に着いた。高島市から琵琶湖を北上すると有名なメタセコイヤ並木へと辿り着くが、今回はそのまま帰ることにした。
喫茶・レストラン安曇川から朽木までの道は、とんでもなく良かった。交通量も少なく、風景も道の幅や適度なワインディングも最高の超快走路だ。ナポリタンを食べた後は、ぜひこの道を走ってほしい。思わず往復しようかと思うぐらいだ。
そして快走路を気分よく走っていると、鯖街道(国道367号)に合流する。この道も、京都の人なら知っているであろう快走路だ。京都市内から福井県へ抜けることができる、日本海へ海水浴に行く時に通る道だ。
途中で鯖寿司屋さんが並んでいるが、ナポリタンを食べたばかりなので素通り。新しくライダーズカフェもできていたが、そこも素通り。
京都市内まで、とても快適なライディングを体験できて満足したツーリングだった。
あとがき
今回、滋賀県高島市のナポリタンを選んだのには理由がある。
もちろんナポリタンが食べたいから、というのも大きな理由だが、前述した通り夏場はめちゃくちゃ渋滞する道なので、シーズン前に走っておきたかったというのも理由のひとつだ。それでも湖西道路は途中、少しだけ渋滞していたので夏場ならどうなっていたのか・・・と思う。おそらく僕のCBR954RRでは廃熱がすごくて熱中症になっていたかもしれない。
近頃、本業の仕事が忙しかったり、走れる日には雨だったりで久しぶりのツーリングとなったが、やはりバイクはいい。今の季節なんて最高だから、乗れるうちに乗っておきたいと思うが、また予定が仕事で埋まってきた・・・
時間は自分で作らないとダメですね。では。