皆さん、こんにちは! 今日もツーリング楽しんでいらっしゃいますか?
バイク好きの皆さんの中には飛行機好きの方も多いのではないでしょうか?
さて今回は、「成田空港周辺ツーリング」をレポートいたします。成田空港と言えば東京国際空港(羽田空港)と共に首都圏並びに日本の空の玄関口ですね。
私も主に海外出張の時に大変お世話になりました。住まいのある埼玉県川越市からは、東武東上線~JR山ノ手線~京成スカイライナーを乗り継いで2時間弱、また高速バスも運行されていて便利に利用できました。
成田空港自体にはあまり苦い思い出は無いのですが、唯一思い出されるのは、2014年2月の春節時期に駐在先の上海に帰省する日、首都圏は午後から大雪が予想されていました。夜便だったのですが、午前中から空港に移動して待機していたものの、午後からの雪で空港スタッフが集まらず搭乗が遅れ、やっと離陸と言うときに、今度は離陸待ちの間に飛行機に積もった雪の重さで離陸できず、駐機場まで戻って雪卸し、再度トライして何とか離陸できました。上海に着いた時には日が変わっていましたが、運転手が待機してくれていて苦笑いで出迎えてくれました(笑)。
さて今回のルートは、埼玉県川越市~圏央道川島IC~成田山新勝寺~ひこうきの丘~古民家風レストラン~航空科学博物館~空と大地の歴史館~川越市の全工程約350kmの日帰りツーリングです。
今回の相棒も2016年式R1200RSです。まずは燃料満タンとタイヤの空気圧チェックです。RSも最新版は1250RSですが、今年1300GSが出たからには近々1300RSも出るんでしょうね。今から楽しみです。
成田山新勝寺
成田と言えば成田山新勝寺、毎年お正月のテレビでも必ず中継されますよね。成田山新勝寺は1,080余年の歴史をもち、年間1,000万人を超える参詣者が訪れる全国有数の寺院です。ご利益スポットや運気がアップするといわれるパワースポットも充実しているとのこと。まずは身体と心を癒しに訪れました。実は私の住んでいる川越にも成田山川越別院本行院があります。成田山新勝寺の別院だそうです。
お寺の近くに有料駐車場があり利用しました。ところが、そこの駐車場のオジサンの顔があまりにも怖くて(すみません)ビビってしまったのですが、恐る恐る駐車料金を聞いたところ、意外なやさしい声で教えてくれました(笑)。また帰りがけに身支度をしていると、近寄ってきて私の予定を聞いてくれた上で成田近くのツーリングスポットを色々教えてくれました。オジサンありがとう。その一つが後述する古民家風レストランです。
ひこうきの丘
次に目指したのがひこうきの丘です。ひこうきの丘は、空港のA滑走路から約600mの距離にあって離着陸する飛行機を間近に見られるスポットです。離陸機が生み出す臨場感あふれるエンジン音や着陸機が大迫力で接近してくる様子を肌で感じることができます。
平日にも関わらず沢山の方が押しかけていました。中にはプロのような方?もいらっしゃいました。飛行機との距離間隔は写真の通りです。数分おきに離陸と着陸を見ることができ一日いても飽きることはなさそうでした。
古民家風レストラン
今朝の怖そうなオジサンが教えてくれたレストランを予約することにしました。JALさんが経営している「古民家風レストランJAL DINING PORT御料鶴」です。
オジサン曰く国際線の機内食が食べられるということでした。電話をすると店内の席は満席ですが外のテラス席でよければ予約できますのこと。早速予約して伺いました。確かに古民家風なので外からはレストランっぽく見えません。テラス席に案内してもらいました。外ではバーベキューなどができるようなサービスもあるようです。メニューを見ると確かに機内食メニューがありました。
その他、お膳もの、コース料理、スイーツなど充実しています。今回はオリジナルビーフカレーセットをいただきました。このカレーは機内食のカレーではなくて空港のラウンジでサービスしているカレーとのこと。美味しくいただきました。
カレーで思い出すのは、ある海外出張に行ったときのこと。往路の機内食で食事をしていたら、どこからか誰かのカレーの臭いがとてもいい香りで機内中に充満したことがありました。復路で迷わずカレーを選んだのは言うまでもありません。なぜ日本人はこんなにカレーに惹かれるんでしょうね?
また勤めていた会社の金曜日には必ずカレーうどんがメニューに並びます。なぜ金曜日かというと、作業着が白いので万が一飛び散って汚れた場合でもすぐに洗濯に出せるから?という理由だそうです。またカレーうどんも事業所毎に特徴があります。一般の方にも結構人気のようで、今では各事業所のカレーうどんをレトルパックで販売しています。ご興味のある方は是非どうぞ。
航空科学博物館
お腹も満たされて、次に向かったのは航空科学博物館です。日本初の総合的な航空思想普及施設として、1989年(平成元年)8月に開館したそうです。
成田空港を臨むダイナミックな眺望、実物のエンジンやコックピットを見ながら学ぶことができる展示、SDGsを含めた成田空港の紹介のほか、機内食をイメージした食事を楽しめる展望レストラン、本物の航空機を間近で見ることができる屋外展示場など、見どころ満載の体験型博物館です。当日も沢山の子供たちが社会見学に来ていました。
数ある展示で一番興味深かったのはエンジンのカットモデルの展示です。ひとつは星形エンジン、もうひとつは水平対向2気筒エンジン。そうBMWのボクサーツインと同じです。航空機エンジンのメーカーだったBMW(丸いマークの中に白と青が十字で配色されているのは、回転しているプロペラと空の青をモチーフしたものだそうです)が、第一次大戦の敗戦で航空機産業が稼働できなかった事情から、航空機用としてはメジャーな水平対向2気筒エンジンをバイクメーカーに供給しようと設計したのがそもそものきっかけだったそうです。
一方、日本で水平対向エンジンと言えばスバルですが、スバルの水平対向エンジンのルーツは、中島飛行機の星型エンジン「栄21型」とのこと。スバルの水平対向エンジンは、1966年に発売されたスバル1000に搭載されたEA型エンジンから始まり今に至っています。
その他、バイクで言えばホンダのゴールドウイング、四輪でいえばポルシェなどがありますが、やはりエンジンのシリンダーレイアウトがメーカーのブランドを作り上げているんですね。
空と大地の歴史館
最後に向かったのが空と大地の歴史館です。航空科学博物館から徒歩で数分のところに隣接しています。空と大地の歴史館は、成田空港と地域をめぐる歴史的経緯と当時そこに関わった様々な立場の人々の苦悩と想いを正確に後世に伝えるため、2011年6月23日に開館したとのことです。
日頃はその歴史を意識せずに利用している成田空港、しかしながら今日に至るまでの苦悩との闘い、歴史を垣間見るととても複雑な気持ちになります。
終わりに
さて今回のツーリングは、飛行機の利用客として、またエンジニアとして非常に興味深いものになりました。全国各地には、このようにライダーにも興味深い博物館が沢山ありそうです。是非また博物館巡りツーリングを企画したいと思います。