旧車の頂点に君臨するZ1、なんの参考にもならないインプレッション(個人的な感想をダラダラと)

いきなりタイトルの補足をしておくと、旧車の頂点と言っても、何をもって頂点とするのかは人それぞれ違うと思うが、僕の中では絶対的にKawasaki Z1(900Super4)が頂点だと思っているだけだ。取引相場価格や人気、族車、希少価値などのジャンルで分けると、Z2やゼファー400、CB400FOUR、GT380だろ、という声も上がると思うので異論は大いに認める。

ではなぜ、僕がZ1を頂点だと思っているのか。後ほど語っていきたいと思う。

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Z1でユーザー車検

このZ1(Kawasaki 900Super4)は、僕が参加しているツーリンググループの大先輩が所有しているバイクで、平日の休みが取りにくいとのことで僕が代理でユーザー車検を受けに行くことになった。そういうわけでZ1に乗る機会があったのだ。

このZ1は、数年前に330万円ほどで購入し、そこから所々手を加えて乗っているとのこと。50年も昔のバイクとは思えないほど細部に至るまでピカピカの状態だ。軽い気持ちで「いいですよ!」と快諾してしまったが、よくよく考えると自走で陸運局まで乗っていき、無事に帰ってこなければならないと思うと、緊張する。絶対に転けられない、事故れない戦いがそこにあるのだ。仮に転けて傷がついたからと言って、鬼のように詰めてくる人ではないが、かと言って気軽に乗れるわけでもない。恐る恐るZ1を走らせ、神戸の陸運局に向かう。

ユーザー車検のことも詳しく書きたいが、長くなるのでここでは割愛させていただくことにする。

絶対的王者の風格を持つZ1

漢カワサキ、とKawasakiのバイクを形容することが多いが、なぜだろうか。たしかにKawasakiのネイキッドはオジサンが好む傾向がある。ツーリングで道の駅などに行っても、必ずKawasakiの集団に出くわすし、大抵ヘルメットを脱ぐとオジサンである。Kawasakiのバイクをオジサンが好きだから、漢カワサキなのだろうか。

それもあるだろうが、Kawasakiのバイクに乗ってみると、なんとなく漢Kawasakiと言われる意味がわかる。しかも今回僕が乗っているのはKawasakiの中のKawasakiであるZ1だ。
シートの下で猛獣が低く唸っているかのようなエンジンサウンド、非力な人では取り回しに苦労しそうな重量感、アクセルを開けようものならジャジャ馬を強引に力技で押さえ込む走りをしなければならない。まさに屈強な漢が乗るバイク、というイメージだ。
Z1に乗ったのはこの1台だけだが、決して簡単で乗りやすいバイク、ではないという印象を受けたのも、漢Kawasakiだからだろう。

ただ、この猛獣を抑え込み操っているときの優越感はすさまじい。バイク好きならわかると思うが、Z1が走ってたら二度見ぐらいしてしまう。自己満かもしれないが、羨望の眼差しを浴びながら走っている気持ちにさせられるのだ。

バイクの車種でマウントを取ることはしないが、このZ1は特別扱いされてもおかしくはない。(もちろん他にも特別扱いを受けるバイクは色々あるが)一緒にツーリングに行っても、必ず声をかけられたり注目を集めていたのは決して僕のCBR954RRではなく、Z1だった。どこを走っても、どこへ行ってもドヤ顔できるバイクなんてそうそうない。
そんなバイクを自分が走らせていると思うだけで、ゾクゾクしてくる。

僕はSS乗りなので、それこそSSの頂点だと思っているのはドカティのパニガーレV4Rだ。しかしながら旧車というジャンルでは、僕の中ではZ1が頂点に君臨する。例えるなら、パニガーレV4Rはしなやかで美しいが鋭い牙を持つトラ、Z1は唸るような4気筒サウンドを響かせながら威風堂々と存在する百獣の王ライオンではないだろうか。

おわりに

少し言い訳をしておきたい。今回はZ1に乗ったので、Z1を褒めちぎる内容になってしまったが、決して他のバイクがZ1より劣っていると言いたいわけではない。バイクには個々にそれぞれ良いところがあるし、オーナーが気に入って乗っていればそれが世界最高のバイクであることは間違いない。僕にしてもそうだ。Z1とCBR954RR、どっちが好きか?と言われたら即答で954と答える。

また、タイトルにもある通り、なんのインプレッションにもなっていない。性能とかスペックとか、そんなものはネットで検索すればいくらでも出てくるだろうから、ここで僕が書く必要もないと思ったからだ。

ただ、憧れの旧車に乗らせてもらったのはラッキーだし、その時の気持ちの高揚感は今でも忘れられない。もし僕が年齢を重ね、SSがしんどくなってきたら旧車を購入してのんびりツーリングすることを選ぶかもしれない。その時にZ1は、いったいいくらまで値上がりしてるのだろうか・・・

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この記事を書いた人

本メディアの運営者。久しぶりにバイクに乗るために、古物商許可を取得しバイクオークションを始める。兵庫県在住、猫2匹と暮らすリターンライダー。愛車はCB400SF NC31 Version-S→CBR954RR(現在)
バイカーの皆様にとって楽しく役に立つメディアを目指し現在奮闘中。

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