皆さん、こんにちは! 今日もツーリング楽しんでいらっしゃいますか?
さて今回は「バイクのふるさと浜松ツーリング」をレポートいたします。
ご存知の通り、浜松はホンダ、ヤマハ、スズキと3メーカーの発祥の地で、まさにバイクのふるさとですね。その浜松で毎年「バイクのふるさと浜松」と称したイベントが開催されていますので、今年初めて参加してみました。また浜松には他にも、バイクファンにはたまらない見学スポットがたくさんありますのでご紹介いたします。
今回の相棒は、2016年式BMW R1200RSです。BMWの代名詞である、ボクサーツインエンジンを積んだスポーツツアラーです。高速道路を利用するツーリングなどを得意とし、数ある機能の中でもオートクルーズは便利ですね。私もこのバイクは初めてでしたが、実際に使ってみると想像以上に便利です。
今回は東名・新東名を利用しましたので、かなりの範囲でオートクルーズを利用できました。また一般道でも見通しの良いところではオートクルーズを使うことでスピードオーバーを抑止することができます。
バイクのふるさと浜松2024 @浜松オートレース場
今回のルートは、埼玉県川越市~静岡県浜松オートレース場(経由1)~本田宗一郎ものづくり伝承館(経由2)~スズキ歴史館(経由3)~ヤマハコミュニケーションプラザ(経由4)~川越市の距離にして640kmの高速ツーリングです。
まずは行きつけのガソリンスタンドで満タンとタイヤの空気圧チェックです。
秋も深まり気温が低下してきたせいか空気圧も少し低下していました。
関越自動車道川越IC~圏央道~東名・新東名~浜松西ICで、ひたすら会場の浜松オートレース場を目指しました。10時開場という事で少し前に着きましたが駐車場には各地から集まったバイクたち、関東圏や関西圏からのバイクも見受けられ、入場前から熱気を感じます。
ちなみに係の方に訪ねると来場者数は2日間で1万4千人を見込んでいるとのこと。早速イベント会場に乗り込みました。
さまざまなステージイベント、屋外イベント、展示ブースが用意されていました。ライダーだけでなく家族で楽しめるイベントになっているのが特徴です。
その中で興味深かったのは、オーナー自慢のクラシックバイク展示のコーナーです。
そこで見つけたのが、ホンダ ドリーム50Rです。1993年に市販されたドリーム50のレース専用マシンでHRC(ホンダレーシング)から販売され、私も当時この開発に携わっていました。
見た目はドリーム50ですが、中身は全く別物です、笑。テストコースで試乗もしましたが、「この性能で市販できたらいいのになあ。」と思っていた記憶があります。詳しくは、HRCの公式サイトでご覧ください。長く愛用されているオーナーさんがいらっしゃることはエンジニアとしてはうれしい限りです。
その他にも楽しい企画満載のこのイベント、皆さんも一度足を運ばれてみてはいかがでしょうか?
本田ものづくり伝承館
静岡県浜松市天竜区出身である本田宗一郎さんの実績を顕彰し、その人となりやものづくりの精神を次世代に伝える活動をされています。現在、令和6年度企画展が開催されています。
今回の企画展の目玉は、スクランブラーシリーズの実車展示、本田宗一郎さんの写真展示、未来を拓くニッポン・デザイン・スーパーカブのパネル展示、柴田賢二さんの精密イラストレーションの原画展示などと盛りだくさんです。数々の展示のいくつかを写真に収めました。
その中で、本田宗一郎さん愛用品の展示もありました。
ひとつは白い作業着です。実際にご自身が着用されていたもののようです。ホンダの研究所や製作所では「良い製品はきれいな職場から生まれる」、そんな考え方から汚れの目立つ白い作業服を着ています。日本だけでなく、世界中のホンダで着用されているこの白い作業服はお客様に質の高い商品を提供したいというホンダの想いの表れです。
一方、帽子は日本では緑色ですが、これは国によって事情が違います。たとえば私も駐在していた中国、古代において緑色は良くない色だったようです。漢の時代には身分の低い人は強制的に緑の頭巾を被らされ、その後の唐代でも犯罪者は緑の帽子や頭巾を被らされていたそうです。その後、この「緑の帽子」はなぜか「妻に浮気される情けない夫」という意味に発展します。よって中国では緑色の帽子はかぶりません。
ここでも驚きの出会いがありました。ドリーム50が展示されていたのです。
このモデルは、1995年秋の東京モーターショーでデビューし、その反響の大きさにより開発がスタートし、1997年の2月28日より市販されました。あのデザインと50cc、4バルブの新規エンジンをこの期間で量産化することに悪戦苦闘した想い出深いモデルです。開発ストーリーは、別冊モーターサイクリスト誌の1997年4月号に詳しいので御覧ください。
スズキ歴史館
次なるスポットは、スズキ歴史館です。1階にインフォメーションカウンターがあり、2階は「世界のお客さまへ」というコンセプトで生産ゾーン、開発ゾーン、遠州コーナーから構成されており3Dシアターもあります。
3階は「お客さまと歩んだ歴史」というコンセプトで鈴木式織機から始まってスズラト劇場、我家のフロンテ、二輪車開発物語、レースへの挑戦、アルト誕生物語などまさにスズキの歴史を振り返ることができます。
興味深かったのは、アルト47万円のコーナーでしたね。「どうやったら47万円で売れる車が作れるか?」という当時の企画会議の模様が再現されていました。「エンジンを無くしたら出来る」という珍案もあったようです、笑。
ヤマハコミュニケーションプラザ
最後はヤマハコミュニケーションプラザです。
コミュニケーションをキーワードに、1階は「世界に広がる事業と製品」と称して、製品展示、技術展示、デザイン展示、企画展示、シミュレーター、体験学習コーナー、プラザショップなどがあります。
2階は「企業活動や製品の歴史」と称して、企業の歴史、レースの歴史、製品の歴史が展示されています。
3階は「コミュニケーションスペース」と称してプラザカフェが併設されています。当日は、MT-09の10周年記念展示が開催されていました。2014年にスタートし、この10年で3回のモデルチェンジを行いながら大きなブランドとして定着したモデルですね。ここまで育てて来られたヤマハの皆さんに敬意を表したいとと思います。
浜松ツーリングマップ
今回のツーリングスポットいかがだったでしょうか?
悦に浸っていたら「バイクのふるさと浜松ツーリングマップ」に掲載されていました。その名もDコース「バイクの歴史をたどるコース」。当然ですよね、笑。
このマップには、その他魅力的なツーリングコース満載ですので是非ご覧ください。
熱い「バイクのふるさと浜松」を感じた今回のツーリングでした。まだまだ魅力満載の浜松を是非また訪れたいと思います。