2024年走り初め!愛車・CL250で大阪湾岸をソロバイクツーリング【関西ツーリングおすすめスポット】

 2024年。新しい年が始まった。年末年始は忙しく、寒い中バイクに乗って事故や体調を崩すことがあってはならないと思い、バイクに乗るのを控えていた。1月の中旬あたりでようやく予定が落ち着いてきたので、2024年の走り初めをすることにした。

遠出しようかなとも思ったが、年末年始にバイクから離れていた分、自宅から1~2時間と比較的近場でたどり着ける範囲の場所へ走ることにした。
神戸や西宮の山手エリア、京都は昨年行ったので、今度は大阪方面へ。海沿いを走るのが好きな私は大阪ベイエリア~泉州地域に狙いを定めた。

目的地は関西の空の玄関口である関西国際空港を擁する大阪・泉佐野の「りんくうマーブルビーチ」。2024年のバイク旅がここに開幕した。

目次

目的地へ出発!高速ソロツーリングで駆ける大阪ベイエリア

 伊丹の自宅を朝9時過ぎに出発。大阪湾岸を通って泉佐野へ向かう最短ルートは阪神高速5号・4号湾岸線である。

ということでまずは伊丹から尼崎にある阪神高速5号湾岸線尼崎末広インターチェンジへ。宝塚から地元伊丹を通って一直線にインターチェンジへ向かう尼宝線が大渋滞だったので、少し西宮へ迂回して武庫川沿いを南下し、尼崎方面へ。

この日は風の少ない晴天で、美しく青空に映える松並木を見ながら武庫川沿いの道を走るのはとても気持ち良かった。渋滞に巻き込まれながらも、なんとか尼崎末広インターチェンジへ。いよいよここから高速道路、大阪の湾岸部を走る。

高速のゲートを通ると、高速の本線に向けてぐんぐんと高度を上げて登っていく。この途中でふと来た方向に目をやると、六甲山や西宮・尼崎の市街地、浜手の倉庫街がはるか下の方に見えて良い眺めだった。いつも暮らす街を離れ、「さあ、これから海沿いへ!」という旅情を駆り立てる眺めでもあった。

高速走行では海からの風と、隣を追い抜いていく大型トラックのインパクトが凄かった。さすがは阪神間物流の大動脈、阪神高速5号湾岸線である。また私が乗っているCL250は250㏄のスクランブラーバイクで、なおかつダイレクトに風の影響を受けるネイキッドバイク。海風のインパクトが一層強く感じられるのも当然と言えば当然である。

 湾岸線はあっという間に尼崎を抜けて、淀川・安治川という2つの大きな川を渡って大阪ベイエリアの天保山・南港方面へ。天保山と南港エリアに架かる港大橋からは大阪市内のビル群や臨海部のコンテナが立ち並ぶ光景が見えて良い景色だった。一方で、このあたりの交通量と急カーブの多さには注意が必要である。

南港エリアを抜けるとまた大きな川の河口を越える。大和川の河口である。ここからは大阪市内のベイエリアを抜けて堺・泉北と泉南地域の沿岸部を走っていく。このあたりにある三宝ジャンクションで、小さな渋滞に巻き込まれた。
湾岸線は他路線との分岐や合流・接続が頻繁にある路線。渋滞やそれによる事故を防ぐために一層安全運転を心がける。

大和川を越えると程なくして右手に堺泉北港の工場群が見える。配管や煙突が入り組む工場群は少し近未来を想起させるもので、きっと夜景も美しいだろうなと思いながらバイクを走らせる。反対側には浜寺水路と浜寺公園の緑地が見える。ここを過ぎると堺の街から高石・泉大津の街へと景色は流れる。

もうかれこれ1時間ぐらいはバイクに乗っている。そろそろどこかで休憩できるところがあれば…と思っていたら、泉大津のパーキングエリアがもうすぐ。よし、そこで休憩!

大阪湾が感じられる景色!阪神高速4号湾岸線泉大津PA

 休憩として泉大津のパーキングエリアに寄った。ここのパーキングエリアは高速道路を挟んで海側(上り・大阪/神戸方面)と陸側(下り・関西空港/和歌山方面)に2つの建物があり、それらが連絡通路で行き来できるのだ。

トイレ休憩を済ませて出発…と思ったが、海側の最上階に展望室があるという看板に興味を引かれた。これは行くしかないので早速向かってみた。

連絡通路で海側に渡り、エレベーターで最上階の展望室に到着。北側には大阪市内の街並みや生駒山、南側には明石海峡と淡路島が遠くに見える360°の大パノラマだ。近くには泉大津の港町、その向こうに広がる大阪湾の海もゆったりと広がっていてとても綺麗。海の向こうにはさっきまで近くに見えていた六甲山と神戸の街並みが見えて、大阪湾が「湾」であることを改めて実感する景色だった。

展望室には深く腰掛けることのできる椅子が外向きに並べてあり、そんな素晴らしい景色を椅子に座ってゆったりと眺めることができる。皆さんも是非近くを通った時には、ここで休憩がてら良い景色を眺めてみてほしい。休憩を済ませ、再び目的地へ。Googleマップによれば、あと20分ほどで到着するらしい。時刻は午前11時をまわったところ。さあ、出発!

ついに到着!りんくうマーブルビーチ!

 泉大津パーキングエリアを出発するとすぐに岸和田の市街地に入る。左手には岸和田城、右手には大阪湾。海と城下町を高速道路から眺めることのできる面白いエリアである。

岸和田を抜けると貝塚の二色の浜が見える。貝塚まで来ると目的地はもうすぐそこ。貝塚を過ぎると、進行方向のはるか先に大阪湾上へ延びる1本の橋のようなものが見えた。そう、関西国際空港へ向かう連絡橋である。目的地はあの連絡橋のたもとにある。
目的地の最寄り、泉佐野南出入口の手前で海の方からものすごい強風が吹いてきて、少し危なかった。愛車の防風効果を上げたいなと強く感じた瞬間である。なんとか強風に注意しながら、高速を降りた。

 りんくうタウンの駅と、りんくうアウトレットを越えた南側にあるのが今回の目的地、りんくうマーブルビーチ。約2時間かけてようやく到着である。

りんくうマーブルビーチはその名の通り、ビーチである。バイクの駐輪場がビーチに面しており、バイクを降りて石段を下りるとすぐビーチと波打ち際という近さである。
バイカーの人も多く、私以外にも何組かツーリングで訪れている人がいた。そしてお目当てのビーチから見える景色である。素晴らしい。この一言に尽きる。ビーチの白砂と大阪湾の海と空の青、その中をつんざくように関空へと向かう連絡橋、ビーチの松並木の緑、すべてが絵のように美しかった。
好天で海は穏やかに波打ち、空の雲もゆったりと流れていた。いつもより時間がゆったりと流れていた気がするのはそのせいだったのだろうか。バイクにまたがってボーっと佇んでいた。気持ち良かった。

せっかくなので、浜辺に下りて波打ち際まで近づいてみた。海の水が透き通っていて、「大阪湾なのに綺麗」という意外な印象を受けた。最後にバイクと一緒に写真を撮ってみた。タンクのオレンジと黒のフレームが海と空の色とのコントラストで鮮やかに映えた一枚となった。この写真は私のお気に入りである。

さいごに

 今回は2024年の走り初めとして、関空方面に向けて大阪湾岸をソロツーリングした。

市街地を抜け、海と工業地帯を横目に見ながら走らせるバイクはとても気分が良かったし、沿岸部の工業地帯は今度夜に走ってみたいなと思った。近未来の都市のように見える夜景が楽しみである。
りんくうマーブルビーチは暖かい時期にもう一度行って、今度は夕焼けや日の出を見てみたいと思う。バイクにまたがって海を見ながら半日ぐらい好きな音楽をイヤホンで聴いて佇むみたいなカッコつけたことも今度はしてみたい。

今回でバイクに乗る感覚が大分戻ってきた。まだまだ寒い時期が続くが少しずつ暖かくなってくるので、次回・次々回あたりで1泊2日のロングツーリングや愛車・CL250についてちゃんと皆さんに紹介する回ができれば良いなと考えている。密かな野望である。コラムの今後の展開に期待しておいてほしい。

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