今回は、日本が誇る魅力的なクルーザー(アメリカン)バイク、ドラッグスターを紹介していきたい。
YAMAHA発電機が製造販売しているバイクで、1996年の登場以来、幅広い層からの指示があり、その見た目のカッコ良さと性能が魅力のバイクだ。
美しいデザイン、優れたパフォーマンス、そして乗り心地のよさが特徴で、一度ドラッグスターに乗るとその快適さ、バイク性能に驚かされる。
そんなドラッグスターの魅力を存分に深掘りしたい。気になる方、購入を考えている方はぜひ参考にしていただければと思う。
ドラッグスターはどんなバイク?
日本のアメリカンといえばドラッグスターシリーズを思い浮かべる方も多いのではないだろうか。残念ながら、現在は新車販売はされておらず、2016年モデルを最後に生産が終了している。
国内向けドラッグスターには、250cc、400cc、1100ccがあり、輸出専用ではるが、125cc、650ccモデルも存在する。
なんと言っても特徴的なのはその外観だ。アメリカを代表するハーレーダビットソンのソフテイルをモチーフに作られ、アメリカンバイクをそのままにワイルドさを全面に押し出しているのがドラッグスターだ。
そのスタイリッシュな外観に加え、力強いパワフルなエンジンを搭載、加速とスムーズな走行をもたらしてくれ、初めてバイクを購入する方にも、乗りやすく、安全に走行ができるバイクである。
男性だけでなく、女性が初めて乗るバイクとしてもおすすめで、扱いも楽で乗りやすく、見た目と反して軽く、車体も長いので転倒した際も軽い力で起こす事ができる。
さらに安定感が高く、ツーリングに慣れていない方でも長距離走行を可能にし、走行中も疲れを感じる事なく快適なツーリングライフを送ることができると、私は思っている。
また、ドラッグスターは外観の雄々しさとは異なり、腰をおろしやすくシートに深く座る事ができるので、2人乗りをした際にもお互いに快適なツーリングを堪能できる。
乗る前に知っておきたいドラッグスターのデメリット
そんな走行中も絵になるドラッグスターだが、デメリット部分もあるので、しっかりと事前に把握をしておきたい。
ドラッグスターはアメリカンスタイルと言うこともあり、大きな車体、スタイルが魅力の一つになるが、そのことが逆にデメリットにもなってしまうことがある。
車体が大きいので、小回りが効かず右左折時などには慣れが必要になり、急カーブなどは注意が必要だ。
咄嗟の急ハンドルはネイキッドバイクに比べると難しい面があり、決して峠などを責めるようなバイクではなく、ロングな平地やゆったりした山道を楽しみながら走行するバイクである。
もちろんご存知だとは思うが、ドラックスターは速度を出すバイクではなく、最高速も140km〜160kmほどで、速度の伸びもネイキッドバイクのようには期待できない。
出だしもゆっくりで、じっくりとスピードが乗っていく感じになり、初速では原付などに負けてしまうことも往々にしてある。
注意をするのが、アメリカンバイクの特徴である、下り坂でのブレーキだ。止まりにくいので初心者で乗る場合には気を付ける必要がある。
なので、ドラッグスターで山道(特に下り坂・急斜面)を走る際には、自分が思うよりもゆっくりと走ることを心がけ、車体も低いので、マフラーやステップのスレにも注意が必要。
取り回しの悪さもも頭に入れて置きたい所で、狭い場所などに止めてしまうと、そこから出るのに一苦労してしまうこともある。
タンデムシート(後部座席)は、ライダー席より窮屈になっており、ライダーシートに比べて、タンデムシートはオフロード車のように細く、長時間のツーリングや道の凹凸によってはお尻を痛めてしまうことも。
また、これはドラッグスターに限ったことではないが、タンデム席に座る際、昇降時にマフラーに触れたり、マフラーの熱での軽い火傷等に注意を払う必要もある。
乗ったら病みつきになるドラッグスターの魅力
まず1番の魅力と言えばその見た目で、そのカッコ良さにはついつい目がいってしまう。(個人差はあると思うが)
止まっている時、運転をしている時、どちらも目立ち、その低重心のロングボディのシルエットは、アメリカンのワイルドさと迫力を持ち合わせており、アメリカンバイクでまとまってツーリングを行うと、他のライダーや人々の注目を集めることは間違いない。
革ジャンに革パンといった渋みのある大人の服装で、ドラッグスターに乗ることでスタイリッシュなツーリングを楽しむことも出来る。
逆に、デニムなどラフな服装で乗る事で、軽やかな雰囲気でツーリングを味わえる。
そして足つきがいいバイクなので、信号が多く停車することが多い日本に向いているバイクとも言え、初心者、女性でも立ちゴケの心配や長時間の運転で足を痛めることも少なくなるのではないだろうか。
走っている時も低重心の安定のある走行が可能になり、ふらつく心配も比較的少ない。
ハンドル幅も広いので、フロントタイヤのブレを軽減し、段差を乗り越えたり、路面状況の悪い時なども安定した走行を可能にする。
本来ハンドルがブレた時などは、力で抑える必要があるが、ハンドル幅が広いことで、力もかからず、初心者や女性のライダーの方も、転倒せずに安心して走行をすることができるのだ。
ドラッグスターはカスタムの可能性も広がっており、様々なアクセサリーやパーツを追加することで、自分だけのアメリカンバイクを作り上げる事ができ、個性を表現し、自分の好みに合わせたバイクを楽しむこともドラッグスターオーナーが感じる魅力の一つだ。
他のバイクに比べ、マフラーからハンドル、ライトにブレーキ、シート等どれをとっても、扱っているパーツの種類が豊富で、自分でバイクをカスタムしたい方にも向いている。
タンデムも今では乗り心地を良くするカスタムアイテムが多数出ているので、カスタムをすることで、乗り心地の悪さを軽減できる。
ちょい悪風のバイクにしたり、ロングツーリングに疲れにくいバイクにカスタムをしたりと、用途が多数選べるので、世界に1台のカスタムドラッグスターを作ってはどうだろうか。
そしてバイクだけではなく、そのバイクにあった服装を選ぶのも楽しみの一だと思っている。
実際に乗ってみて
私が最初に乗ったバイクがドラッグスター400、田舎道だったので直線が多く快適なツーリングや、通勤に使用するることができ、心地良いエンジン音を聴きながら乗るたびに楽しい時間になっていたのを覚えている。
初心者の頃に信号で止まった際にも、足付きがいいのであたふたする事なく、気持ちに余裕を持って運転に集中をする事ができたのは救いだ。
交差点やカーブなどではやや慣れが必要だったが、慣れてしまえば、そのアメリカンのルックス、格好良さを堪能しながらバイクライフを楽むことができた。
日本のアメリカンバイクで、日本を楽しむ
今回は、YAMAHAドラッグスターをピックアップをした。
日本が誇るアメリカンバイクで、そのスタイルは今でも多くのライダーを魅了し、愛されているバイクだ。
初心者でも安定した走行を行う事ができ、ロングツーリングを行った際にも疲れ知らずなので、バイクに乗ることが楽しくなり、ついつい何処にでも行きたくなってしまう。
カスタム性も優れている為に、自分オリジナルのドラッグスターに仕上げると、楽しいバイクライフが加速するのは間違いない。
人気の高いドラッグスター、一度試してみる価値のあるバイクだと思う。