バイクメーカー別ライダーの特徴 ~国産4メーカー編

今年の6月は梅雨入りが遅く、本州では暑い日が続いています。ライダーにとっては、日中バイクに乗るのがしんどい季節がやってきました。そんな時は愛車のメンテをしたり、新しいバイクのことを考えたりして、バイクライフを楽しみたいものです。

ライダーの皆様は、バイクを乗り換える際、何を重視していますか?もちろん重視するのは、そのバイクの見た目や作りが好きかどうか、スペックに満足できるか、そして価格ですよね。しかし、バイクを買う前に知っておいた方が良いことが、もう一つあります。それはメーカー別のライダーの特徴です。
なぜライダーの特徴を気にしないといけないのかと思われるかもしれませんが、実は結構重要なのです。たとえソロで走っていたとしても、同じメーカー・同じ車種が道の駅やコンビニに停まっていたら、声を掛けられたりします。今度一緒にツーリングにいこうと誘われたりするかもしれません。同じメーカー・同じ車種に乗っているもの同士にしかわからない、共通の話題があります。一緒に走ったり、カスタムの話をするのは正直楽しいと感じる人が多いことでしょう。同じ車種のチームに属したり、ミーティングに参加したりする機会も増えると思われます。
そこで知っておきたいのが、バイクメーカー 別のライダー特徴です。ここが合わないと、いくらバイクが好きでも楽しくなくなったりすることもあります。

私が初めて購入したバイクが、ハーレーダビットソンだったのですが、ハーレーは好きでも、どうもハーレー・コミュニティーとは合いませんでした。初めからハーレー乗りの特徴を知っていたら、ハーレーを選ばなかったかもしれません。やはりバイクは仲間と楽しく乗りたいですよね。 

筆者の初めてのバイク、ハーレーのファットボーイ

ということで、筆者の独断と偏見がかなり入りますが、メーカー別ライダーの特徴を見ていきたいと思います。今回はスポットを当てるのは、国産4メーカーです。国産バイクを所有したことがない、輸入車好きの戯言だと思って、どうか軽い気持ちでご覧ください。

国産4メーカーのロゴ
目次

HONDAのバイクとライダーの特徴

まずはバイクと言えば、真っ先に思い浮かぶ国産メーカーがホンダではないでしょうか。 本田宗一郎が創業し、「HONDA」という名称で知られる本田技研工業(本社は東京都)は、日本を代表する輸送機器、機械工業メーカーです。 バイクや自動車だけでなく、ロボットや航空機など、常に新しい製品を生み出し続けています。そして日本全国の二輪教習所でホンダ車が採用されているので、ライダーはCB(最近はNC)というホンダのバイクに馴染みがあると思います。国産4メーカーの中では、一番癖がなく万人受けする大衆車が多く、一般的には壊れにくいとされています。

ホンダの代表的な車種は下記の通り。

原付:スーパーカブ、ハンターカブ
ネイキッド:CBシリーズ
アメリカン;レブルシリーズ
SS:CBRシリーズ 250~1000まで

レブル1100(HONDAのHPより)
CBR1000RR(HONDAのHPより)

そんなホンダ車を選ぶ人の特徴といえば、ズバリ「ニュートラル」です。よく言えば大人な人が多く、他のどのメーカーのライダーとも合わせられます。人気車種のレブルやCBRで集まることもあるけれど、お坊ちゃん・お嬢さんが多い気がします。

そしてホンダなら大丈夫、ホンダなら壊れないという、呪文をいつも唱えています。 

またホンダが誇る超ロングセラーのカブですが、「バイクという枠を超えた神聖な存在」とされており、ちょっと宗教かがっています。阿蘇・草千里で毎年行われるカブMTGには、関東や関西などの遠方から下道でカブ主達がやってきます。遅くて高速に乗れないカブに乗って、下道を500キロ、1000キロ走ってくるのは、常軌を逸しています。ホンダ車以外に乗る人は、ホンダは面白みに欠けるとディスられることがあります。CBRのフラグシップモデルは本当に性能が良くて速くて乗りやすいのですが、面白みがないというのは、何となくわかる気がします。

YAMAHAのバイクとライダーの特徴

静岡県浜松市発祥のヤマハ発動機は、楽器や自動車関連部品の製造を行なっている企業。バイクよりも楽器の方が歴史が古く、オートバイ製造は70年の老舗メーカーです。そんなヤマハのバイクは、良い意味でセンスが良く、ブランド戦略が上手い印象です。ヤマハにはできるけどホンダにはできないことがよくわかっている会社です。

ヤマハの代表的な車種は下記の通り。

ネイキッド:SR(2021年に販売終了)、XSR、MTシリーズ
SS;YZFシリーズのR1、R6、R7、R25など  

SRファイナルエディション(YAMAHAのHPより)
YZF-R1(YAMAHAのHPより)

そんなヤマハライダーの特徴は、ブランド志向や高級志向が強く、「ナルシスト」が多いです。楽器メーカーらしく音色を奏でてバイクに乗る感じの、ちょっと変わり者がいます。バイクの趣向も異端児的なモノを好み、あまり群れない印象です。一説によると、スズキ乗りと仲が悪いとか。ホンダがカブなら、ヤマハはSRを神格化しています。SRだけは、カスタムに勤しむライダーが多く、ちょっと宗教がかっています。

KAWASAKIのバイクとライダーの特徴

カワサキモータース株式会社は兵庫県明石市に本社を置き、、オートバイ、サイド・バイ・サイド・ビークル、全地形対応車、水上オートバイ、汎用エンジンなどを製造販売する企業。川崎重工業の100%子会社。大戦前は軍用機を生産していましたが、終戦後本格的にオートバイを作るようになりました。往年の名車であるメグロやZ1、Z2は有名で、当時モノの値段が高騰しています。

カワサキの代表車は下記の通り。

SS;ニンジャシリーズ 250~1400cc
ネイキッド;Z900RSなどのZシリーズ、旧車ならZ1、Z2, ゼファーなど

ニンジャ1000(KAWASAKIのHPより)
Z900RS(KAWASAKIのHPより)

カワサキライダーの特徴としては、漢(おとこ)カワサキと言われるように、男性が多く仲間意識が非常に強いです。イエローコーンのジャンパーを着た、ちょいワル親父さんの印象もあります。ミーティングをやれば、国内4メーカーの中で一番台数が集まるのがカワサキ。KCBM(カワサキコーヒーブレイクミーティング)には数百~数千台集まることも。馬鹿だけどテンション高くて、良い人が乗っている印象。オイル漏れしても故障しても、それがバイクだと思っています。とにかくライムグリーンと火の玉カラーが好きで、ZとNinjyaを呪文のように唱えています。ZなのにZ世代はあまり理解できない世界、それがKAWASAKI WORLDです。

SUZUKIのバイクとライダーの特徴

静岡県浜松市の本社を置く、スズキ株式会社は車部門と二輪部門を持つ、日本有数の輸送機器・機械メーカーです。特に軽自動車の日本シェアはトップクラスであり、最近は日本だけでなくインド市場でも強みを発揮しています。そんなスズキのオートバイは、他の国産メーカーよりも個性が強いラインナップです。空油冷エンジンを作っているのは、スズキだけではないでしょうか。

スズキの代表車種は下記の通り。

SS;GSXシリーズ
ツアラー:隼(GSX1300R)
アドベンチャー:V-ストローム

GSX-R1000R (SUZUKIのHPより)
GSX1300Rハヤブサ(SUZUKIのHPより)

スズキのライダーの特徴は、「天上天下唯我独尊」というか、個性的で変わり者が乗るイメージ。スズキ車は癖が強くてコスパ最強なバイクです。それ故に一度ハマってしまうと抜け出せない魅力があり、結局は次もその次もスズキ車に手を出してしまう「鈴菌」に感染するリスクが非常に高いとされています。コスパが良い反面、安物とディスられることもあります。同じく個性的なヤマハ乗りとあまり仲が良くありません。

筆者は国産4メーカーの中で、スズキ車とは一番馴染みが薄くて、あまり情報がありません。もしよろしかったら、詳しい方に鈴菌の特性を教えて欲しいです。

まとめ

ここまでHONDA、YAMAHA、KAWASAKI、SUZUKIという国産バイク4メーカーのバイクとライダーの特徴をみてきました。各メーカーのライダーを一言表すと、こんな感じではないでしょうか。(決してディスっているわけではありません)

HONDA:無難

YAMAHA:ナルシスト

KAWASAKI:漢(おとこ)臭い

SUZUKI:変わり者 

CBRのミーティング風景(瀬の本レストハウス)

この投稿はあくまで、悪口ではなく、外車好きの筆者の個人的な見解であることをどうかご理解下さい。それでもバイクを購入する前に、ライダーの特徴を知っておくことは重要だと思ったので、このテーマで筆を取りました。今後、バイクを買う・乗り換える際の何らかの参考になれば幸いです。今回は国産編だったので、次は外車編をやりたいと思います。ここまでご購読ありがとうございました。

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この記事を書いた人

Yone Log for Motorcycleの運営者。コロナ禍を機に大型二輪免許を取り、バイクに乗り始める。商社マンからフリーランスに転身し、関西からツーリング天国の熊本へ移住。カフェレーサー&スーパースポーツ好きで、サーキット初心者。愛車はドゥカティ848EVOコルセSEとBMW・R100RTカフェ仕様(1981年式)。

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